盛岡タイムス Web News 2014年  9月  30日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉32 相原礼以奈 盛岡市加賀野一丁目町内 家庭料理でほっと一息 食事処のひだまり亭 毎日のように通う人も


     
  日替わり定食の一例「大根と鶏の煮物」を運ぶ芙佐子さん  
  日替わり定食の一例「大根と鶏の煮物」を運ぶ芙佐子さん
 

 閑静な住宅地の一画。夜になると、よりひっそりとするこの場所で、食事処「ひだまり亭」(盛岡市加賀野1の8の21、電話652―1731)は営業している。中村栄孝さん(70)、芙佐子さん(68)夫妻が2000年にオープンし、今年で15年目。変わらぬ温かな家庭料理と優しい雰囲気で、訪れる人をもてなしている。

  「ごく普通の家庭料理を、家で食べるように召し上がってほしい」。芙佐子さんは笑顔でそう話す。主なメニューは日替わり定食(並700円、小650円)のみ。献立は毎日替わり、和食の日もあればハンバーグやスパゲティの日もあり、家庭のお母さんの料理を思わせる。喫茶メニューとして、いっぷくセット(緑茶・甘味・小鉢・漬物、550円)、予約でひだまり御膳(1300円)なども。

  常連客の坂本幸一さん(78)=同市松園=は「『お料理』ではなく、おかずが食べられる。気張らずに、季節のものを出してくれるのがいいところ。全部手作りで、温かいものを出してくれているのは日本の原点」と話す。メニューが日替わりのため、ほぼ毎日利用する客も多い。客同士で会話が生まれ、社交の場になることも。

  3年半前の震災の翌日、水とガスが使用できたため店を開けた。米は炊けず、ひっつみや卵焼きなどを提供した。ラジオで店を開けていることを放送してもらうと、多くの人がひだまり亭を訪れたという。「皆さん温かいものが食べたかったのだと思う。開けてよかった」と芙佐子さんは振り返る。

  店の窓から日の光が入り、ゆったり落ち着ける店内も魅力。芙佐子さんは「特別なものは出していない。皆さんがここに来て、ほっとして、ご飯を食べて、おしゃべりをして帰ってもらえるのが希望」と話している。

  営業は午前11時半から午後8時半まで。通しで開けているため、ランチタイムを逃しても立ち寄れる。
  (相原礼以奈)
 


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