盛岡タイムス Web News 2014年  10月  1日 (水)

       

■  寄付型メニューで支援 いわてトライアングッド 盛岡市カフェKAKERU 米崎りんご(陸前高田)使用 注文ごとに100円寄付


     
  「いわてトライアングッド」の第1弾として誕生した「アップルジャム ディッシュ」。支援の輪の広がりを期待する関係者  
  「いわてトライアングッド」の第1弾として誕生した「アップルジャム ディッシュ」。支援の輪の広がりを期待する関係者  

 盛岡市大沢川原のカフェ「KAKERU」(伊藤大介店長)で、陸前高田市の「米崎りんご」を使用した寄付つきメニュー「アップルジャム ディッシュ」の提供が始まった。代金980円(税込み)のうち、100円が陸前高田市で復興支援事業を展開する一般社団法人SAVE TAKATA(佐々木信秋代表理事)に寄付される。1日10食限定。10月末までの提供となる。NPO法人いわて連携復興センター(鹿野順一代表理事)が復興プロジェクト「いわてトライアングッド」の第1弾として企画した。

  いわてトライアングットは、県内のNPOや企業が協働し、復興に役立つ商品の開発やイベント開催などに取り組むプロジェクト。販路拡大や認知度アップなど共にメリットが得られる展開を目指す。先ごろ、KAKERUで試食会を兼ねた事業説明会があり、同センターの葛巻徹事務局長(37)が取り組みの趣旨をアピールした。

  「米崎りんご」は陸前高田市米崎町で育てられるリンゴの総称。潮風の当たる高台で育てられるリンゴは、蜜入りが良く、糖度が高いことで知られる。しかし、手掛ける果樹農家は震災前の120戸から77戸まで減少。SAVE TAKATAは、何とか「米崎りんご」のブランドを守り、後継者育成につなげたいと支援に乗り出し、ジャムとジュースを商品化した。加工は地元のブドウ園や障害者就労継続支援事業所に依頼している。

  「アップルジャム ディッシュ」は、この米崎りんごジャムをソースやドレッシングにふんだんに使ったメニュー。豚肉のソテーやヨーグルト、サツマイモの甘煮など5品を盛り合わせている。米崎りんごジャムは、果肉のシャキシャキ感や果実本来のうま味を生かすため、砂糖はあえて控えめ。SAVE TAKATAの岡本啓子さん(51)は「米崎りんごの知られざるおいしさを味わってほしい」と話す。

  SAVE TAKATAには農業や漁業の体験を通じて若年無業者らの自立を促し、定住化につなげるプランもある。佐々木代表理事(31)は「毎年1千人の若者を陸前高田市に招き、そのうち5人は定住してもらえるような定量的な若者流入の仕組みを作りたい」と活動への広い支援を求める。

  同センターのコーディネーターでもある伊藤店長は「復興を意識づけ、内陸と沿岸の結びつきを強めていくのもセンターの大事な役割。日常的な営みの中で、自然に被災地支援につながるような取り組みにしたい」と来店を呼び掛けていた。

  KAKERUの営業は午前11時から午後11時まで。電話019―613―8485へ。

 


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