盛岡タイムス Web News 2014年  10月  4日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 大崎真士 知事選をめぐる攻防



 10月は雫石町長選、11月には滝沢市長選がある。ともに翌年の知事選や県議選など統一地方選における政治勢力の動向を探る好機。誰が出馬するか、当選に近い候補は。記者として日ごろ培った情報源となる人物との関係、取材で積み重ねた経験を発揮する腕の見せどころだ。

  衆院選や県議選、市町村長選は取材してきたが、来年9月に2期目の任期が満了する知事選は、私が初めて主担当で臨む全県範囲の選挙になる。知事選の構図や現職の動向、政治勢力の離合集散。取材する側・される側との攻防が始まる。

  第1ラウンドは既に任期満了まで残り1年と迫った先月10日前に繰り広げられた。8月18日から9月8日の4回にわたる定例会見で、達増知事の進退をめぐり、私を含む県政記者クラブの報道陣が応酬した。

  1期目に公約した2期8年までとする路線にこだわらなくなったこと、県民からの3選への期待感が増えていることなど、出馬への意欲がにじんだ。

  有権者が誰に県政のかじ取りを託すか問うため、現職が早く進退を表明すべきとの質問に対しては「そう(現県政)じゃないんだという路線を主張したい方は早めにどんどん世に説いて」もらえばよいとの強気発言も飛び出した。結局、うまくかわされた。

  では、第2ラウンドはいつか。開幕した9月議会で達増知事の政治姿勢をただす場面がある。さらに年末年始、当初予算の提案される来年2月議会…夏に行われる選挙では大型連休ごろに出馬表明する候補も過去にあった。引き続き取材し、記事として紹介したい。

  そして忘れていけないのは、選挙の目的が何かということだ。達増知事は会見で「本質的には有権者が何を選ぶかが問題」と意義を語っている。

  無党派層が増え、選挙の投票率が低下する中、有権者が関心を持ち、選挙に参画し、意思を形にする大事な機会。関わる全ての人に、それらを伝える努力が求められる。選挙関係者や記者の自己顕示欲や腕試しの手段でないことは、改めて肝に銘じて取材をしたい。

 


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