盛岡タイムス Web News 2014年  10月  5日 (日)

       

■ 親子連れの関心喚起 県工業技術センター公開 ILC理解へKEKブース 北上山地への設置応援を

     
  ILCをPRするブースに参加する親子連れら  
 
ILCをPRするブースに参加する親子連れら
 


  県工業技術センター(阿部健理事長)の公開デーは4日、盛岡市北飯岡の現地で開かれた。約1600人が訪れ、体験催事も多数用意され、日頃の活動や研究が紹介された。今回は北上山地が国内候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)について高エネルギー加速器研究機構(KEK)がブース出展し、親子連れらへのPRに一役買った。

  同日はKEK広報室の理学博士、藤本順平副室長、ILC推進準備室推進統括ユニット・コミュニケーターの橋理佳さんがILCや加速器、素粒子について解説。1回30分、計6回、来場した親子連れらが話を聞いた。

  橋さんは、ILCがなぜ世界の研究者から注目され、北上山地への誘致をしているか伝えた。「測定器の高さ(16b)は一本桜(10b)より高いか」、「身の回りのものはクオークという電子でできているか」、「ヒッグスは昆虫の名前か」などクイズ形式で関心喚起を図った。参加者に素粒子の缶バッジもプレゼントされた。

  「ILCは大きな施設なので、できるまでには12、3年かかる。そこで50年間は研究が続けられる。できれば世界の財産になる研究所になるので、ぜひ皆さんにILCのことを知ってもらい、興味を持って(設置を)応援してほしい」と参加者に呼び掛けた。

  両親と弟2人の家族5人で参加した洞内聡君(盛岡市立見前小6年)は「素粒子のことを初めて知った。たくさんの科学者が岩手県に集まっていろいろな研究ができるようになるので、とても便利だと思う。科学はまだ分からないこと、不思議なこともいっぱいあるので大好き。ILCが完成したら自分も研究に参加してみたい」と関心を深めていた。

  工業技術センターと県ILC推進協議会がILC実現に向けて公開デーの企画として開催した。黒澤芳明副理事長兼経営企画統括部長は「公開は普段どんなことをしているか理解してもらうのが狙い。特に青少年に科学技術の面白さ、その仕組みを理解してもらいたい。ILCもその一環で開催した」と話している。


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