盛岡タイムス Web News 2014年  10月  6日 (月)

       

■  山の安全引き締めて 岩手山、駒ヶ岳の登山口 御嶽噴火で自治体が啓発 装備、名簿はしっかり


     
  岩手山網張登山口で、入山者に注意を呼び掛ける雫石町や県警の関係者ら  
  岩手山網張登山口で、入山者に注意を呼び掛ける雫石町や県警の関係者ら
 

 長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067b)の噴火を受け、岩手山(2038b)と秋田駒ケ岳(1637b)の周辺市町などは5日、岩手山登山口5カ所と駒ケ岳登山口2カ所で、登山の安全対策を促す緊急啓発活動を実施した。登山客にチラシを配布し、登山者名簿の提出や万が一に備えた装備品の点検などを呼び掛けた。

  このうち、雫石町の岩手山網張登山口では午前6時半から約1時間、同町役場や盛岡西警察署、南岩手山岳遭難対策委員会雫石救助隊の関係者7人が活動した。リフトの乗降口に登山者名簿の提出を呼び掛ける看板を設置。入山者一人ひとりに声を掛け、注意を促した。

  同町などによると、山は、できるだけ2人以上で出かけ、登山計画書を作って家族や職場に知らせておくと安心。登山口で登山者名簿を提出してから入山し、異変を感じたら早めに避難する。万が一に備えて携帯電話の予備バッテリーや食料、雨具、救急用品、ライト、ライターなどを持つこと。事前に気象状況や火山情報を確認することが重要という。

  兵庫県尼崎市の多田正晴さん(45)は初の岩手山登山。御嶽山の噴火を受けて特に登山計画や装備品を見直すことはなかったが「コンパスやライトなどは常に持っている」と話す。

  年15、6回は岩手山に登るという盛岡市浅岸の佐藤久江さん(62)は「自然の音にも、よく気を付けて登ると異変も察知しやすいのでは。十分に気を付けたい」と気持ちを引き締めた。

  岩手山、秋田駒ケ岳とも活動が24時間観測される「常時観測火山」。御嶽山のような水蒸気爆発の危険は常にある。入山者は、同町内の登山口だけで年間約2万人に上るが、登山者名簿を提出しているのは3割程度とみられる。

  同町の谷藤佳宏防災課長は「自分の身は自分で守ることが基本。ゴーグルやマスクなど噴火に備えた装備品も持ち歩いてほしい。事前に気象や火山情報を調べておくことも忘れないで」と安全対策に力を込める。


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