盛岡タイムス Web News 2014年  10月  8日 (水)

       

■  盛岡南高 豪雨想定で本格訓練 全国防災会議参加の生徒提案 避難、救護、搬送訓練


     
  担架での搬送法を体験する生徒ら  
 
担架での搬送法を体験する生徒ら
 

 県立盛岡南高(菊池浩校長、生徒711人)は7日、大雨による水害を想定した避難、救助訓練を実施した。1月に東京都で開催された中学生・高校生による全国防災会議(同実行委主催)に参加した同校の田村和真君(3年)らが、学校に提案して開催された初めての取り組み。全国で集中豪雨や台風により大規模な水害が発生している中での実施となり、生徒らは避難方法や救護知識を学ぶことで、防災に対する意識を高めた。

  避難訓練では午前10時20分に記録的大雨の観測情報が発表された想定で実施。学校周辺の河川や用水路が氾濫して1階が浸水する危険があるとし、生徒らは2〜3階の教室などへ避難した。盛岡地域を襲った昨年8月の集中豪雨では、河川の氾濫で中心市街地が浸水する被害もあり、職員や生徒らは「油断できない」という意識を持ちながら訓練を行った。

  救護訓練は1年生が心肺蘇生とAED(自動体外式除細動機)、2年生は三角巾での包帯法、3年生は担架と毛布を活用した搬送法を体験した。担架での搬送は4人一組で実施。3人が横並びで立て膝になり、傷病者を膝に乗せてから残る1人が担架を設置。傷病者を運ぶ際には、頭の位置を足の高さより下げないことなど、傷病者の安全面への配慮を学んだ。

  同会議には田村君、高橋芽生さん(3年)、鷹嘴唯さん(同)の3人が出席。東日本大震災津波で被災した沿岸部の高校生とともに参加し、県内陸部から支援活動を行った立場で全国の生徒らに実情を伝えた。同会議で共通の課題として、避難訓練の改善がテーマに浮上。同日の訓練を受けた生徒から地域へ、防災に対する意識を広げていくために実施を提案した。

  広島県での土砂災害、台風により各地で被害が発生する中で、時宣を得た取り組みとなった。田村君は「今までの訓練では避難で終わっていた。今回は救護訓練を行うことで、避難の先のことを考え、実行に移せたことがよかった。生徒から家族、他校の生徒へと伝わることで、学校だけでなく、地域全体の防災意識が高まっていけば」と活動に手応えを感じ、効果が波及することを願った。


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