盛岡タイムス Web News 2014年  10月  9日 (木)

       

■  滝沢市長選 3つどもえの公算大 現職、元職、新人が名乗り 告示まで1カ月

 

 任期満了に伴う滝沢市長選は11月9日の告示まで1カ月となった。これまでに出馬を予定しているのは、表明順に3選を目指す現職の柳村典秀氏(59)、元職の柳村純一氏(63)、元市住民協働課長の新人藤原治氏(56)の3氏。いずれも無所属で出馬する見通し。2人の首長経験者に33年間実務を担ってきた元市(村)職員が挑む、三つどもえの争いとなる公算が高まっている。新市の将来をどう描くか、行政に通じた3氏の論戦が注目される。

 柳村典秀氏は市議会3月会議で出馬表明。8月に柳村純一氏が出馬の意向を明らかにした後、後援会(工藤政憲会長)を再構築し、急ピッチで支持者を固めている。現職の強みを生かし、祭りなどで市民と触れ合っているほか、後援会ホームページでインターネット世代への浸透も図る。

  2度の拡大役員会までに後援会23支部を設立。市議8人が支持する。山谷仁選対本部長は「市制を先頭になって敷いてくれた本人に責任を持って4年間やってもらいたい」と述べ、「支持者拡大に努める」と万全の構えで告示を迎える意向。12日に後援会事務所開き、28日に総決起大会の予定。

  柳村純一氏は8月中に立候補の意志を固めた。黒沢明夫市議会議長が後援会長を務め、保守系市議ら8人が支持する。村長時代には村役場の経営改革に力を入れ、自治体初の日本経営品質賞を受賞。改革の実績をアピールし、市財政の健全化などを争点に支持の拡大を図る。

  13日には後援会の事務所開きを行う。住宅団地での街頭演説やミニ集会などを重ね、終盤戦でスパートをかける。柳村純一氏は「これは滝沢がつぶれるかどうかの事態。体を張って立候補を決めた。住みやすい市に向かって、財政とシンクタンクである市役所をきちんと作り直し、活気を取り戻す」と決意する。

  藤原氏は9月25日に市役所を退職し、今月2日に表明。後援会長を務める高橋盛佳市議は「まさに走り陣立て」と追い上げを誓う。防災防犯や住民協働の担当課長として、市民と身近に対話を重ねてきた強みを強調。住民主役の地域づくりを唱える。

  若い世代や女性を巻き込んだ運動で浸透を図る方針。この20年間は市北部の巣子、川前地区を地盤にする柳村両氏がリーダーを務めており、市南部の鵜飼地区からの出馬が追い風になればと期待する。藤原氏は「新しいリーダーを求める声に応えられるよう全力を尽くす」と誓う。事務所開きは10日、総決起大会は27日の予定。

  市では現在、市役所前の交流拠点複合施設整備、滝沢中央小の新設、スマートインターチェンジ導入の大型プロジェクトが進行中。市の貯金に当たる基金残高は2013年度末で約20億8千万円で、今年度内に約15億3千万円まで減少する見込み。市の中期財政計画によると、18年度には約6億9千万円まで大幅に落ち込む見通しで、今後は厳しい財政運営が見込まれる。

  既存事業を継続しつつ、財政運営の工夫で乗り切るとする柳村典秀氏や藤原氏に対し、柳村純一氏は大胆な見直しの必要性も指摘する。若者の雇用の場の創出、子育て環境の充実など3氏共通の公約もあり、掲げた目標をどのような手段で実現するのか、説得力のある提案と政策実現能力が問われる。

  市民の有志は20日午後7時から市公民館大ホールで、市長選立候補予定者の「政策を聴く会」を企画。広く市民に政策を披露する場を提供する。

  9月1日現在の選挙人名簿登録者数は4万3999人(男2万1412人、女2万2587人)。


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