盛岡タイムス Web News 2014年  10月  17日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉221 草野悟 崎山小が三陸鉄道の復活勉強


     
   
     

 宮古にある三陸鉄道本社の会議室に、宮古市立崎山小の5年生19人が集まってきました。三陸鉄道の望月正彦社長が、三鉄の復活の経過を分かりやすく講演です。少なからず生徒さんの家や周辺も被害を受けています。嫌というほど悲惨な現場を見てきた子どもさんたちです。望月社長が、パワーポイントで写真や解説をちりばめ、悲惨な環境から立ち上がった三陸鉄道の様子をお話ししました。目を丸くして真剣に聞き入っていました。この写真は、映像を映すため部屋を暗くする直前ですので、先生たちも準備中です。決して横を向いているわけではありません。

  望月社長は、どうして鉄道が必要なのでしょう、お年寄りや、皆さんが高校に通う頃には、どうしても必要ですよね、と問い掛けます。さらには、いち早く運転を再開したので、多くの住民の皆さんが助かったことなども勉強になったようです。引率の久保一真先生と、木村由紀先生も望月社長のお話を初めて聞いて、生徒さんと一緒に感激していました。三陸鉄道は、第三セクターの民間会社とはいえ、公共交通を運営する会社です。何よりも「地域が元気になるように」が会社一丸となった目的なのです。単なる経営の数字だけでは測りきれない大事な課題を背負って頑張っています。

  JR山田線の宮古と釜石がつながれば、こうした小さい子どもさんたちの勇気となり、進学、通学にとても有益となります。今、三陸沿岸は、三陸鉄道南リアス線と北リアス線が運行し、間のJR山田線が分断されているため、つながっていません。一本のレールでつながることで、多くの希望や夢、さらには実際の経済にも大きな影響をもたらしてくれます。確かに車社会となり、多くの人たちの足は車になっています。それでも、この大きな大震災を乗り切り、本当の復興のためには、鉄道と車とが一体となって地域の交通として働かなければなりません。そんなことを学んだ大切な一日になりました。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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