盛岡タイムス Web News 2014年  10月  18日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 大森不二夫 盛岡の新潮流「雑貨」


  盛岡の経済は、まだ消費税増税後の景気回復に至っておらず、全体的に消費低迷の状態。そんな中で最近、集客力を見せつつ活気づいているのが、市内の雑貨店。市場自体の規模は決して大きくはなく、景気全体をけん引するパワーになるかは分からない。しかし、幅広い女性層の来店が絶えず、市内の消費の新たな流れになりそうだ。

  ここ2カ月で、盛岡市内に新たな雑貨店が相次いで誕生し、ちょっとした雑貨店ブームになっている。スプーンから皿、バッグ、文具類、椅子など、最近の雑貨は幅広く、zakkaの文字を使用する店もある。

  フェザンでは9月、同館リニューアルの一環で、全国的なアフタヌーンティー・リビングをテナントとして入居。若い女性から中高年の女性らで、活気にあふれている。取材した30代の若いOLは「きれいで楽しい雑貨がたくさんある。また来るのが楽しみ」と目を輝かせていた。

  私も店内に入ったが、西欧風のおしゃれなデザインを施したノートやペンケースなど、これまで見たことのない商品であふれ、まるでおとぎの国に迷い込んだ感覚になった。

  フェザン運営の大見山俊雄盛岡ターミナルビル社長は「時代はモノの消費からコトの消費に移っている。雑貨は進化しており、ワンランク上の都会的生活のシーンを楽しむ商品として欠かせない」と話してくれた。大型店の一つの方向性や消費の流れなどを感じさせられた。

  今月には老舗書店のさわやが、フェザン内に雑貨店SAWAYAを出店し、本と雑貨のコラボレーションによる新業態の店舗を始めた。田口幹人店長は「最近は家でコーヒーを飲むコーヒーガールが増加。コーヒー関連の雑誌とコーヒーカップで、生活を楽しむ提案をしたい」と語り、新業態への挑戦に意気込みを感じた。

  IT会社のホップスは実店舗5858(コヤコヤ)を開業し、店内には女性スタッフの感性で選び出した一点ものの商品を中心に並べた。

  既存店も独自な商品を並べ、集客に力を入れている。機能性、デザインに、素材感やかわいらしさなどの付加価値を加えた商材を並べる雑貨店。仕入れ担当者の時代認識と感性の勝負か。どの店、どの商品が消費者にセレクトされるのか。新店を取材して歩きながら、新たな市場の広がりの可能性を感じた。


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