盛岡タイムス Web News 2014年  10月  22日 (水)

       

■  滝沢市長選政策聴く会 新市のかじ取りに熱弁 現職、元職、新人の3氏で

 

     
  滝沢市長選に向け、住民有志が企画した「政策を聴く会」に出席した柳村純一氏、柳村典秀氏、藤原治氏(左から)  
  滝沢市長選に向け、住民有志が企画した「政策を聴く会」に出席した柳村純一氏、柳村典秀氏、藤原治氏(左から)
 

 住民有志の実行委員会(下田富幸会長)が企画した、滝沢市長選立候補予定者の政策を聴く会は20日、同市中鵜飼の市公民館大ホールで開かれた。11月9日告示、同16日投開票の同選挙に立候補を予定している現職の柳村典秀氏(59)、元職の柳村純一氏(63)、新人で元同市職員の藤原治氏(56)が出席し政策を訴えた。市制移行後、初の市長選。前回は無投票だったため、選挙戦としても8年ぶりになる。選挙戦への関心は、まだ高いとは言えないが、それでも約220人が集まった。

  発表順は抽選で決め、それぞれ持ち時間、20分で発表。質疑応答の時間は設けなかった。

  柳村純一氏は、中期財政見通しによると「家計の貯金に当たる市の基金は3、4年のうちに、ほとんど底を突く」と危機的財政の健全化を主張。市民ニーズをよく把握した上で「ゼロベースで財政を見直すべき」と訴えた。トップセールスによるIPUイノベーションセンターへの企業誘致や、公務員志望の若者を集めた行政実学講座「市役所大学」の開設などを地域活性化策として挙げた。

  柳村典秀氏は、全国の自治体を対象にした住みよさランキングで「滝沢市は財政健全度、県内1位」と説明。「交付税措置や優利な起債でやりくりしていけば、財政破綻はあり得ない」と話した。交流拠点複合施設の整備や小学校新設、スマートインターチェンジの導入など進行中の大型事業は「それぞれ進めていかなければいけない」と強調。盛岡市を中心とする地方中枢拠点都市構想にも積極的に参画し役割を果たす考えを示した。

     
  3氏の訴えに耳を傾ける滝沢市民  
 
3氏の訴えに耳を傾ける滝沢市民
 


  藤原氏は、新しい市にふさわしい市政を実現するためには「リーダーが代わらなければ」と訴えた。現在の市役所内は「自由闊達(かったつ)に議論できる雰囲気にない」と指摘。防災防犯や住民協働の担当課長として、地域と身近に接してきた経験を生かし、策定中の総合計画も「住民とよく議論しながら進めていく」とした。住民自らまちづくりに参画し、無駄をはぶいていくことが健全財政にもつながると主張した。

  3氏の政策に耳を傾けた中田喜久恵さん(65)は「3人の政策内容を比べられることに意義があった。誰が一番自分の考えに近いか確かめる、いい機会になった」と評価した。

  一方、同市鵜飼の高橋真樹さん(49)は「財政以外の3氏の政策の違いがあまり感じられない。一つでも最大限やりたいものを根拠を含めて具体的に示してほしかった」と注文。巣子地区の60代男性は「事業や予算を削ることばかり議論すれば内向き思考に陥る。外に向かって市の特徴をいかに発信していくのか。その点を聞きたかった。滝沢市より小さな自治体でも地元FMに番組を持つなど発信の工夫をしている自治体はたくさんある」と話した。

  実行委の下田会長は「候補予定者の政見や政策、思いを直接、述べてもらうのが目的。市のかじ取りを誰に委ねるか考える機会になれば」と期待した。


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