盛岡タイムス Web News 2014年  10月  24日 (金)

       

■  ライフラインに備えあれ 盛岡市水道技術研修施設 新庄浄水場に開所

 

     
  漏水の応急処理技術などを磨くことができる盛岡市の水道技術研修施設  
  漏水の応急処理技術などを磨くことができる盛岡市の水道技術研修施設
 


  水道技術の継承、技術力の維持・向上、災害時の対応能力の確保などを目的に、盛岡市は同市加賀野の新庄浄水場敷地内に水道技術研修施設を整備した。同施設の開所式が23日、同浄水場で行われた。

  同市では、これまで座学や実際の補修・交換などの作業を通じて技術を習得してきたが、常設の研修施設の完成で日常的に多くの職員が技術を磨くことができる。

  同施設は、量水器交換研修、漏水調査研修、漏水修理・消火栓研修の三つのエリアに分かれ、エリアごとに操作実習が可能となっている。同市の職員だけでなく、県内およびパートナーシップ協定を締結する八戸圏域水道企業団などの職員も研修に使用する。建設費は約900万円で、2014年7月着工、10月に竣工。同施設のほか、敷地内に災害時などに備えた給水塔1基も設置した。

  量水器交換研修エリアでは、メーターボックス内にある量水器交換、蛇口や水抜き栓を分解してパッキン交換や内筒交換などの研修を行うことができる。市内では13_、20_、25_の3種類の止水栓が使用されており、それぞれのタイプで微妙に異なる交換手順などを確認することでスムーズな交換につなげる。

  漏水調査研修エリアでは、埋設されている水道管からの漏水音を実際に音聴棒などの調査機器を使用しながら確認し、漏水を発見する研修を行う。エリア内には4種類の給水管が埋設されており、材質などによる漏水音の違いなども確認できる。

  漏水修理・消火栓研修エリアは、深さ1・2b、幅0・7b、長さ7bの研修ピット1基、地上式消火栓1基を備える。工事現場を再現したピット内で配管を行ったり、漏水を発生させた状況から金具を設置する応急修理など、さまざまな状況に応じた実技を体験できるほか、消火栓修理などの研修を行う。

  開所式で藤尾善一副市長は「昨今の水道事業を取り巻く環境は一段と厳しさを増し、特に長年にわたり培われてきた水道技術の継承と次代の水道事業を担う人材の育成が急務となっている。これらの施設を積極的に活用し、安全で安心な水道水を継続して提供する使命を果たしたい」と谷藤裕明市長のあいさつを代読した。

  平野耕一郎上下水道事業管理者は「持続的に水道供給をするためには、施設も大事だが、それを動かす人の技術も大事。この施設ではそうした技術を継承し、磨いていく。市職員だけでなく、県内の事業体や八戸圏域、維持管理に携わる業者の社員の技術も向上し、水道に携わる全体の技術を上げることが目的。将来にわたり、安全でおいしい水を市民に供給したい」と話した。


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