盛岡タイムス Web News 2014年  10月  25日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 泉山圭 選挙取材はいまだ苦手

 

 雫石町長選が幕を閉じた。昨年、担当エリアが盛岡市に変わったこともあり、今回の選挙戦は補助的に携わる立場になった。主担当ではないので、客観的に選挙戦を見られたかというと、まったくそんなことはない。新しい候補者が載っているのではと、毎朝起きると真っ先に他紙に目を通す日々だった。

  思えば、記者となって初めて取材したのが2006年の雫石町長選だった。今回再選した深谷政光氏と当時現職だった中屋敷十氏の一騎打ち。その年の春に雫石町の担当となったばかりで、右も左も分からない中での選挙取材。何もかもが初めての経験だった。

  盛岡タイムスでは毎年、年末に記者が1年を振り返り「記者の見たこの1年」を書く。06年の記者の見たこの1年に、私は選挙取材を取り上げた。当時の原稿を見ると「1票を争う選挙では普段の取材にも増して気を使う部分が多く、候補者に会うたびに緊張した。経験のなさから会話の糸口がまったくつかめず、先輩記者のアドバイス、助けを受けながら手探りの状態でなんとか選挙に臨んだという形だった」と書いていた。

  今回の町長選で取材の主担当となった菊地由加奈記者も、初めて受け持つ自治体として昨年10月に同町の担当となったこともあり、当時の自分の姿と重なった。選挙は、一にも二にも情報を聞くことができる人脈を持っているか。普段の取材の中で少しずつ人間関係が築かれていくことを考えると、なかなか担当になり立ての選挙は難しい。加えて、選挙独特の雰囲気もあり、苦労をしたと思う。

  かく言う私自身も、いまだに選挙取材は苦手である。来年は盛岡市長選、盛岡市議選もあり、今から人間関係を構築していかなければならないのだが。人見知りでもある私にとっては、それもまた課題の一つである。


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