盛岡タイムス Web News 2014年  10月  27日 (月)

       

■  盛岡市総合防災訓練 住民意識、一層高め 2年ぶり青山地区で 地震想定して3000人参加


     
  災害時を想定し、負傷者救急搬送訓練を行う自主防災隊の隊員ら  
  災害時を想定し、負傷者救急搬送訓練を行う自主防災隊の隊員ら
 

 2014年度盛岡市総合防災訓練は26日、市立青山小、盛岡ふれあい覆馬場プラザ、県立中央病院、盛岡市役所などを会場に行われた。昨年は大雨で中止となったことから2年ぶりの実施となった今回は、地域住民や小中学生、市、消防、警察、自衛隊、医療機関など38団体約3千人が参加。市地域防災計画に基づき、災害時に迅速かつ的確な応急対策活動ができるよう協力体制の確認や防災意識の高揚を図った。

  訓練は、同日午前8時ごろ、震源地を県内陸北部とするマグニチュード7・3の地震が発生し、盛岡で震度6弱を記録したことを想定。この地震で、市内の各地で電話、電気、ガス、水道等のライフライン施設や道路、橋りょうなどの一部が損壊したほか、多くの建物が倒壊し人的・物的に甚大な被害が発生した。特にも青山地区は木造家屋密集地域から発生した火災が延焼拡大の恐れがあるとの設定で訓練を実施。

  今回の訓練では、シェイクアウトと呼ばれる「安全確保行動訓練」、学校から保護者に児童を安全に引き渡す「児童引き渡し訓練」が初めて実施された。このうち、シェイクアウトは、市全域の携帯電話に午前8時に緊急速報メールを送信し、市民に▽姿勢を低くする▽机の下などに潜り頭や体を守る▽地震の揺れが収まるまでじっとする│の三つの行動の実践を促した。

  青山小、厨川中の校庭では、倒壊建物救出訓練や負傷者救急搬送訓練が実施された。各地域の自主防災隊が参加し、負傷者の意識やけがの程度を確認しながら、担架で搬送。指導する消防や救急の隊員が「声を掛け合って」「足元に注意して」などのアドバイスをした。搬送後は、医師や看護師によるトリアージ(治療の優先度決定)訓練に引き継ぎ、ホワイトボードに傷の程度や氏名、年齢、搬送先などが書き込まれた。覆馬場プラザでは、中学生らによる土のう作りや土のう積み訓練も行われた。

  青山二丁目自主防災隊の原昭夫隊長は「震災以降、地震も多く不安な気持ちもあり、住民の防災への意識は高まっている。青山地区は水害はないが、地震や火山の危険はある。まして、うちの町内会は高齢者が多い。備えあれば憂いなしで、こうした訓練で経験したことが万が一の際には役立つ」と気を引き締めた。

  北夕顔瀬一丁目自主防災隊の谷藤英子救助班長は「震災があり、盛岡にいればまだまだ知らないことがあると痛感した。救助や搬送にはパニックにならないよう若い人の冷静な判断も必要。若い人にももっと訓練に参加してもらえれば」と話した。


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