盛岡タイムス Web News 2014年  11月  14日 (金)

       

■  県内各党「冬の陣」走る 解散総選挙へ準備 


 衆議院の年内解散総選挙が現実味を増す中、本県の現職陣営や各政党もにわかに活気づいている。「まだ解散すると決まっていない」などと慎重な声のある反面、選挙用の事務所確保やポスター手配などの準備を始めた陣営もある。前回からわずか2年の解散ならば選挙結果に大きな変動はないとの見方もあるが、県内での安倍政権の評価、野党間協力の有無によって、候補者の顔ぶれや選挙情勢は依然として流動的な要素が多い。

  県内では現在、4小選挙区と比例復活により、自民、民主、生活3党の計8人の現職がいる。岩手1区は民主の階猛氏と比例復活した自民の高橋比奈子氏、同2区は前回返り咲いた自民の鈴木俊一氏と比例復活した生活の畑浩治氏で、いずれも週末に地元入りする。 階氏の事務所では「いつ(選挙が)あってもいいように用意してある」と事務所やポスターなどの準備に着手している。16日には盛岡市内で開かれる、総選挙対応を見据えた党県連の三役会議に出席する予定。

  高橋氏は9月の内閣改造で就任した環境大臣政務官の公務の合間を縫って週末に帰郷。選挙区内で支持者らとの芋の子会などの行事に出席する予定。事務所は「解散は首相の専権事項であり、本当に解散するまで憶測でものは言えない」と説明。一方で解散を視野に「準備はしている」という。

  鈴木氏も週末に本県入り。「準備のたぐいは何度も選挙を経験している」と事務所は臨戦態勢に入っている模様。前回と比べて、陣営にとって集票力が高い山田町が一票の格差問題を踏まえ、岩手3区に編入された。こうした背景や県内有権者の安倍政権に対する評価を踏まえ、選挙戦に臨むことになる。

  畑氏は今週末、滝沢市など選挙区内で支持者へのあいさつなどを行う予定。前回は公示直前に新党結成に名を連ねるなどポスター作成などで慌ただしかった。滝沢市の事務所では「選挙戦まで時間的に短く、どういう状況で選挙になるか分からないが、準備をしなくてはいけない」と話す。

  前回は民主党分裂に伴い、2区を除く3小選挙区で民主党と日本未来の党(生活の党)、自民党がしのぎを削った。

  今回は「1強他弱」の政界事情に対し、野党が選挙協力について調整している。予想される月内の解散や来月初めの公示までに、中央で野党の連携が実現すれば、県内の構図は2年前と変化する。

  自民と連立を組む公明党の小野寺好県本部代表は小選挙区擁立をしない立場でもあり「党本部から指示があれば動くが、現時点ではない」と説明する。

  共産党県委員会は12日に党本部で行われた都道府県委員長会議で全選挙区擁立を決定したのを受け、13日に県内の8地区委員長を集めた会議で内容を確認。菅原則勝委員長は「19日までには候補を決めるよう本部から言われている」と述べ、公示までに4候補を擁立する考え。

  社民党県連合では、11日に党本部から解散に向けた準備について指示が出された。17日には県連合と支持団体の平和環境県センターとの四役会議を開いて選挙区候補擁立について協議する。細川光正県連合幹事長は「23日までに人材を決め、選挙体制を作れれば」と話している。

  永田町かいわいでは安倍首相が海外から帰国後、19日解散、12月2日公示、同14日投票の日程が有力視され始めている。短期決戦の中、各党がどのような陣容で総選挙に臨むかが注目される。


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