盛岡タイムス Web News 2014年  11月  18日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉37 馬場恵 滝沢市柳沢地区 最後の直前まで元気で ピンコロくらぶ 気心知れた地域で理想へ


     
  今月1日に開かれた柳沢ピンコロくらぶの例会。救急救命士から心肺蘇生法を習った  
  今月1日に開かれた柳沢ピンコロくらぶの例会。救急救命士から心肺蘇生法を習った
 

 「何度でも繰り返してやってみると忘れない」「万が一の119番に備えて、電話のそばに自分の住所や電話番号も貼っておくと安心」│。滝沢市の柳沢コミュニティーセンターで1日、柳沢ピンコロくらぶの今月の例会が開かれた。もし、周りの誰かが倒れたら、どうするか。集まった11人が、盛岡消防本部滝沢消防署滝沢北出張所の救急救命士から心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方を習った。

  「亡くなる直前まで元気で、家族にも周りにも迷惑をかけず」というのは誰もが願うところ。この理想を実現すべく、活動を始めたのが柳沢ピンコロくらぶだ。昨年10月に発足、毎月1回、勉強会を開いてきた。

  テーマは口腔(こうくう)ケア、こむら返りをおこしたときの対処法など健康に関するもの。勉強会のあとは、みんなで手打ちそばの昼食を取り、交流する。会員は柳沢地区の高齢者を中心に40代から80代まで25人。うわさを聞き、他地域から仲間に加わる人も現れた。

  岩手山麓にある柳沢地区は戦後入植した酪農家や、都会から移り住んだ工芸家ら多彩なメンバーが住む。雄大な自然が魅力だが、人口が少なく、高齢化のテンポは速い。隣の家が数百b先という人も珍しくなく、不測の事態のとき頼りになるのは家族と仲間。そもそも年を重ねて元気であれば、それに越したことはなく、皆で健康意識を高めることにした。
「普段から健康を話題にしていると、お互いに気を付けようという雰囲気も出てくる」と蛯名儀人さん(71)。漆工芸家で県外から移り住んだ佐藤勲さん(71)も「われわれのように核家族で暮らす世帯は、遠くの親戚より近くの他人のほうがよほど頼りになる。気心の知れた関係が、いざというとき力になる」と話す。

  来月からは、岩手が全国ワースト1位と言われる脳卒中を予防するため、「減塩」をテーマに講演会やみそ汁の塩分チェックにも取り組む予定だ。

  他の地域から移住したとしても、子や孫にとっては柳沢がかけがえのない古里。「皆が仲良く、健康で長生きできる地域を次世代に引き継ぎたい」。住民共通の願いを胸に、きょうもあいさつを交わす。
(馬場恵)


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