盛岡タイムス Web News 2014年  11月  19日 (水)

       

■  石割桜が冬支度 国天然記念物 老舗庭師が雪囲い


     
  雪囲いの行われた石割桜  
 
雪囲いの行われた石割桜
 

 盛岡市内丸の盛岡地方裁判所構内にある国の天然記念物、石割桜で18日、雪囲いが行われた。1932(昭和7)年から代々、石割桜の手入れをしている同市の老舗造園業者、豊香園(藤村孝史社長)の職人10人が早朝から作業に取り組んだ。

  桜の木には石の割れ目にわらを詰め、幹にござを巻き、寒さへの対策が行われた。併せて幹の傍らに立てられた3本のつりざおから、約110本の縄が張り巡らされ、雪の重さから枝を守る。多くの通行人が見守る中、作業は一日がかりで行われ、盛岡のシンボルの冬支度が整えられた。

  今年春には花と葉が同時に出始めた石割桜。豊香園5代目の藤村社長(62)によると、高温の2月、低温の3月を経て4月に急に気温が上昇したことが原因ではないかという。

  藤村社長は「国の天然記念物である石割桜に携わるプレッシャーもある。それ以上に、他の人は見るだけの石割桜に触れられる、携われるという誇りがある」と胸を張る。

  「石割桜は365日、人から見られる桜。祖父(豊香園3代目、益治郎)は石割桜を恋人と言っていたが、私にとっては『憧れの君』。冬の間もきれいであることを多くの人に見てほしい。そして来年の春には、例年通りきれいに咲いてくれたらと思う」などと話していた。

  雪囲いは来年3月中旬ころに取り外される予定となっている。


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