盛岡タイムス Web News 2014年  11月  20日 (木)

       

■  軍師の伝説みちのくにあり もりおか歴文館 黒田官兵衛の兜展示


     
   もりおか歴史文化館(盛岡市内丸1の50)2階歴史常設展示室では12月15日まで、テーマ展「官兵衛の兜(かぶと)、ここにあり」を開催している。NHK大河ドラマの主人公として注目される黒田官兵衛所用の「銀白檀塗合子形兜(ぎんびゃくだんぬりごうすなりかぶと)」(同館蔵)をはじめ、兜を盛岡にもたらした栗山家についての新出資料、最新の調査報告などを公開。兜は保全のため24日まで実物を展示し、その後はレプリカの展示となる。来年1月2日から4日にも実物の兜の展示を行う。  
  新情報と共に公開されている銀白檀塗合子形兜と学芸員の太田さん  

 もりおか歴史文化館(盛岡市内丸1の50)2階歴史常設展示室では12月15日まで、テーマ展「官兵衛の兜(かぶと)、ここにあり」を開催している。NHK大河ドラマの主人公として注目される黒田官兵衛所用の「銀白檀塗合子形兜(ぎんびゃくだんぬりごうすなりかぶと)」(同館蔵)をはじめ、兜を盛岡にもたらした栗山家についての新出資料、最新の調査報告などを公開。兜は保全のため24日まで実物を展示し、その後はレプリカの展示となる。来年1月2日から4日にも実物の兜の展示を行う。

  同兜は、黒田官兵衛(如水)が亡くなる1カ月前に家老の栗山利安(善助)に与えた。利安の子・大膳が「黒田騒動」の処分で盛岡藩へお預けとなる際に持参し、のちに子孫が南部家に献上したと伝えられている。椀(わん)を逆さにしたような形の戦国変わり兜として知られている。現在は大部分の漆が剥がれているが後部には鮮やかな赤色が残り、「如水の赤合子」と恐れられた姿を思わせる。

  構造と表面の研究は東北芸術工科大学(山形県山形市)保存科学研究室の協力で進められた。X線撮影により、同兜は6枚の鉄板を組み合わせて鉢を構成していることが判明。表面の分析では鉄や銀のほか水銀が使用され、含まれている可能性があるとされていた金は使われていないことが分かった。新出資料はいずれも個人宅に保管されていたという。第4代盛岡藩主・南部重信が栗山大膳の子・雖失(いしつ)に宛てた「栗山雖失宛南部重信書状」と雖失の新田開発願に対する盛岡藩家老の証明書「栗山雖失宛盛岡藩家老連印証文」が初展示されている。

  同館学芸員の太田悌子さんは「今回は兜の周りをぐるりと回って見られるのも特徴。まだまだ謎も多い兜だが、この機会にぜひ見てほしい」と話している。

  午前9時から午後6時(入場は同5時半)まで。観覧料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。20人以上は各2割引き。23日午後1時半から同3時までは、同会場でワークショップ「折り紙で兜を作ろう!」が開かれる(参加には観覧料が必要)。


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