盛岡タイムス Web News 2014年  11月  25日 (火)

       

■  2014衆院選 師走の決戦 小選挙区の構図固まる 強まる与野党対決の様相 各党・陣営が前哨戦 来月2日公示まで1週間


 衆議院解散に伴う総選挙は12月2日の公示まで残り1週間と迫り、小選挙区の構図が固まった。県内各党や陣営は短期決戦へ急ぎ足で態勢を整えている。前回2012年で民主党が政権から転落、自民党が奪還し、公明党との連立2年間を問う今回の戦い。「1強他弱」と言われる中、野党間連携・協力も土壇場で加速し、本県でも前回と異なる構図が浮かび上がってきた。4小選挙区に各2人いる前職8人の当落を軸に、間もなく政治決戦の舞台が開幕する。

  12年衆院選の4小選挙区では、民主党分裂後も党に残った岩手1、3区、日本未来の党(現・生活の党)に合流した2、4区(いずれも定数1)に分かれて争われた。民主は4区、未来は1、3区にそれぞれ新人を対抗馬に立てて激突。比例復活1人を含め前職4人全員が議席を確保し、新人は落選した。

  一方、自民党は元職1人と新人3人が各選挙区に立候補。元職は返り咲き。新人は選挙区で落選したが、党への追い風と民主分裂の好機もあり、比例復活で初当選を果たした経緯がある。

  今回は安倍首相の解散表明以降、中央政界で野党間の選挙協力の動きが加速。県内でも民主、生活が選挙区で「住み分け」。全国では1強他弱の風の中、県内は両党の前職に有利な風が吹く。

  このため前回比例で当選した自民1、3、4区の3人が再選へ、選挙区で得票をどこまで伸ばせるかが鍵を握る。アベノミクスをはじめ政権復帰後の自民2年間の取り組みについて、有権者の信を問うことになる。

  4小選挙区には前職8人と新人5人の計13人が出馬予定。盛岡広域に関わるのは岩手1区と同2区がある。

  1区は、自民前職の高橋比奈子氏(56)、民主前職の階猛氏(48)、共産新人の吉田恭子氏(33)、社民新人の細川光正氏(65)の4人の顔ぶれで争われる見込み。

  高橋氏は県議を辞して09年の衆院選初挑戦で落選。前回初当選を果たした。9月に環境大臣政務官となり、政権与党の下、再選を期す。24日は盛岡市議7人と打ち合わせ後、1区選対会議を開き、態勢構築を図った。

  階氏は政権交代、党分裂、野党転落を経験しながら、補選を含め今回で4度目の立候補。連休も街頭演説や会合などを精力的にこなし、「大義なき解散を意義ある総選挙に変える」などと支援を呼び掛けている。

  吉田氏は09年8月の衆院選に続く出馬で、今回も最年少候補者になる見込み。前回から訴える若者の雇用や暮らしの問題に加え、3歳の娘の母親となったことで子育て支援、原発ゼロも政策として主張する。

  細川氏も05年9月の総選挙以来2度目の挑戦。党県連合幹事長で候補を支える立場から、今回は盛岡市議を辞めて国政選挙に出馬。党の政策や市議4期の実績も踏まえ、支持拡大を目指す。比例重複候補となる。

  2区には、自民前職の鈴木俊一氏(61)、生活前職の畑浩治氏(51)、共産新人の久保幸男氏(56)の3人が立候補する予定。

  鈴木氏は自民が政権を奪還した前回返り咲き。「民主党から引き継いだ2年間の政策について有権者に判断してもらう」と党県連会長として全県勝利の重責も担う。23日には2区選対の担当者会議で結束を図った。

  畑氏は前回選挙区で落選し、比例復活。この2年間、党政策審議会長などとして国会で活動。連休中に事務所開きや選対会議、街頭演説を精力的にこなしてきた。12月1日には久慈市で総決起大会を開き、本番に臨む。

  久保氏は03年衆院選で2区から出馬経験がある。農林水産業振興、米価下落やTPP反対など「被災地の安心、願いにしっかりと応える政治」を掲げて戦う。二戸市に事務所を構え、29日に開所式を行う予定。

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  自民党総裁の安倍首相は26日に岩手入りする。午後4時半から盛岡市菜園のデパート前で街頭演説に臨む予定。


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