盛岡タイムス Web News 2014年  11月  26日 (水)

       

■  合併の象徴が完成 八幡平市役所 松尾に移転して開所


     
  自然光が降り注ぐ明るい新庁舎で業務開始  
 
自然光が降り注ぐ明るい新庁舎で業務開始
 

 八幡平市の新庁舎は25日、開庁し、新たなまちづくりの根幹として業務を開始した。同市は西根町と松尾村、安代町の合併で2005年に誕生。本庁舎に旧西根町役場を使用していたが、新市の一体化を図るため同市野駄地内に新庁舎の建設計画を進め、約10年の歳月をへて「合併の象徴」が完成した。庁舎を拠点に改めて旧3町村の地域と人を結び合わせ、市の将来像「農と輝の大地」の実現に向かって新たな一歩を踏み出した。

  新庁舎は「つなぐ」をキーワードに建設された。庁舎北側にJR北森駅が併設予定で、JR花輪線によって旧3町村がつながるほか、駅と直結する「結のひろば」には市民活動を想定した多目的ホール(収容80人)を整備。市民が交流し、情報を交換できる環境形成にも力を入れた。

  庁舎棟(鉄筋コンクリート造3階建て)、多目的ホール棟(鉄骨造1階建て)などで構成され、延べ床面積は7757・23平方b。南側は全面窓張りで岩手山や田畑が一望できる。自然光が降り注ぐ明るい空間で、開放的な印象。なだらかな屋根は雪を落とさない設計で安全に配慮し、冷暖房は地中熱利用でエネルギーの削減に取り組む。

  JR北森駅は現在地から移設され、来年3月のダイヤ改正に合わせて開業を予定している。路線バスやコミュニティーバスとの連携を図り、旧3町村の各地から誰もが安心して庁舎に来られる仕組みを構築。市民協働の充実も図っていく。

  庁舎の建設にあたっては、合併前の04年に3町村で合併協議会を設置し、07年からは市庁舎建設検討委で基本構想を協議してきた。09年に▽ユニバーサルデザインに配慮▽市民に親しまれる▽景観や環境に配慮▽耐震性や耐久性▽情報化に対応▽地球環境に優しい―などを踏まえた建設基本計画が決定。12年に着工し、今年9月に完成した。総事業費は約29億3千万円。

     
  松野保育所の園児がくす玉を割り、新庁舎が開庁  
 
松野保育所の園児がくす玉を割り、新庁舎が開庁
 


  開庁式では土地の協力者や建設業者ら約130人が列席。テープカットや市立松野保育所(畠山礼子所長)の園児18人によるくす玉割りで新庁舎の誕生を祝った。

  園児の鈴木奏斗ちゃん(6)は「(新庁舎は)大きくて人もいっぱいで、すごい。また来たい」と目を輝かせ、古川花穏(かのん)ちゃん(6)は「中に入ったらどんな感じかな。お母さんと来たい」とにっこり。古川千夏ちゃん(6)は「新しい市役所でくす玉を割って、きれいな気分になった」と胸を躍らせた。

  田村正彦市長は「新庁舎完成が合併の象徴であり、本日が新たな八幡平市の出発点」と語り、「3町村の思いを達成でき、感慨深い。当初の計画よりも時間を要したが、市民の皆さまのご理解、ご協力を得るための貴重な時間だった。皆さまには気楽に立ち寄っていただきたい。われわれも皆さまの幸せや地域経済の向上のために、今後一層がんばっていく」と誓った。


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