盛岡タイムス Web News 2014年  11月  28日 (金)

       

■  盛岡商店街のパスポート 盛岡バリューシティー設立 30万枚発行目指す MORIO─Jカード


     
   さんさ太鼓、南部鉄器、南部せんべい、わんこそばの絵柄のレモンイエロー色のカード(左から谷村社長、玉山哲副社長)  
   さんさ太鼓、南部鉄器、南部せんべい、わんこそばの絵柄のレモンイエロー色のカード(左から谷村社長、玉山哲副社長)
 

 盛岡市内のすべての商店街で使える「MORIO―Jカード」の発表と、盛岡Value City(バリューシティー)株式会社の創立総会が27日、盛岡市肴町の平金第5ビルで開かれた。現在、市内で利用されている各種ポイントカードなどを機能の充実したICカードに統一し、クレジットカードや電子マネー(イオンのワオンカード)にも対応して利便性を高める。Jはジャパンの意味で、全国初の地域カードを目指す。

  カード創設に伴い同会社が設立され、盛岡商工会議所、共同組合ジョイ、日専連パートナーズ、川徳、肴町商店街振興組合、駅前通商店街振興組合が発起人となり、九つの団体が株主となった。

  100円の利用で、1ポイント(1円分)がつく。将来的に、駐車場や買い物などの決済も可能になるほか、公共交通機関、市役所など公的機関やNPO団体、沿岸地域の商工団体とも提携を構想し、一枚で多様な機能を盛り込む予定。市内の暮らし情報やイベント情報を発信する地域ポータルサイトも立ち上げ、カードシステムと連動させ、サイトから実店舗に誘導する。

  盛岡の商店街のカードは現在、大通のLIRIOカードと肴町のJOYカードがあるが、中心市街地で複数の商店街がポイントカードを一括し、幅広い提携を想定しているカード作成は、全国で初めて。経済産業省から商店街づくり事業補助金、地域商業自立促進事業補助金で総額1億1千万円の補助金の支給が決まっている。

  端末設置作業を開始し、3月初旬の販売を目指す。現段階では、120店ほどの加盟店を、販売開始時には500店へと拡大、30万枚の発行を目指す。

  カードのデザインは産業技術短期大学校と盛岡情報ビジネス学校の学生から募集し、52点の中から選出する。岩手の特産品の絵柄が施され、裏に岩手山、石割桜、さんさ踊りの写真をあしらう。

  同会社の代表に就任した盛岡商工会議所の谷村邦久会頭は「昨年11月に会頭に就任した際、五つの重要課題を掲げた。その一つが中心市街の活性化。人口減少や少子高齢化、大型店の相次ぐ出店、岩手医大移転の跡地利用など、商店街の経営をはじめ市内には大きい課題がある。地方創生が叫ばれる中、地方の中心都市が元気であることが重要だと考える。地域循環型経済の活性化を図るため、商店の情報発信を支援し、将来を見据えた人と環境に優しいスマートシティーを目指す事業を開始した。県都盛岡の役割は大きい。本陣を拡大させ、盛岡の新しい街づくりに精進していく」と新会社設立の背景と意欲を話した。

  同会社創立総会に来賓として出席した中小企業庁の北川慎介長官は「このような事業の設立は大変うれしい。宮古市など沿岸の商工団体との提携も、復興支援になる。中小企業と各機関が一体となって地域を盛り上げることが大きな活性化につながる。国と市町村のリーダーと組んで地域の創業を支援する動きもある。これから商業サービス業の生産性イノベーションを、ITなど新しい方法を利用し、生産性を上げて活性化に結び付けてほしい」と新事業に対する期待を話した。


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