盛岡タイムス Web News 2014年  11月  29日 (土)

       

■ 豪雨乗り越えリニューアル 矢巾町国民保養センター 1年4カ月ぶり再開 待ちわびる利用者

     
  12月1日に営業再開する矢巾町国民保養センター  
 
12月1日に営業再開する矢巾町国民保養センター
 


  昨年8月9日の集中豪雨災害で被災し休業となっていた、矢巾町煙山の町国民保養センターが12月1日に営業を再開する。同センターは発災時、豪雨による土砂が屋内に流入し、壁や床が損傷。改築が必要な棟もあったため、約1年4カ月間の休業となっていた。春から実施していた復旧工事が完了。待ちわびた常連客から早くも宿泊や宴会の予約が入っており、復活を遂げた矢巾の温泉郷は再び活気を取り戻しそうだ。

  同センターは1969年の創業で、町の第3セクター矢巾観光開発(社長・川村光朗町長)が2006年から指定管理者として運営している。

  被害を受けて改築したのは、フロントや食堂などが入る管理棟。建替えの際には段差をなくし、手すりを低位置に設けるなどバリアフリーを徹底し、利用しやすいようコンパクトな建屋を建築。延べ床面積は以前の半分以下の236・83平方bとなった。その分、駐車場が広くなり、10台近く増加して約30台分を確保した。そのほか浴室棟や、やまゆりハウス(町介護予防拠点施設)、各棟をつなぐ渡り廊下は壁や床の修復を行った。復旧に要した建設費は1億2009万9240円。

  発災当日は豪雨のため、正午までに利用客をバスで避難させたという。間もなく、背後の山から沢の氾濫による土砂が流入。最高で150aほど土砂がたまり、再開のめどがつかない惨状と化した。

  被災後から土砂の撤去作業に明け暮れ、改築を経て念願の再開を迎えようとしている。同社では再開に向けて、食堂の新メニューの考案など準備を推進。建屋だけでなく、リニューアルオープンとしてサービス面の見直しも徹底してきた。

  同社の佐々木真理子統括主任は「お客さんにとってはもちろんだが、従業員にとっても待ちわびた再開。世代を越えて、長く親しまれる施設を目指したい」と話していた。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします