盛岡タイムス Web News 2014年  12月  13日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 記録よりも神話を優先 編集局 佐々木貴大


  11月30日、日本プロバスケットボールリーグ(TKbjリーグ)の岩手ビッグブルズは宮古市民総合体育館でリーグ新記録となる16連勝に挑んだ。取材を担当している身として、「歴史的瞬間を見届けたい」という思いに駆られ、現地へ向かった。ビッグブルズは98−83で勝利し、リーグの歴史に名前を刻むとともに、「宮古不敗神話」も継続した。

  記録達成後、初年度のビッグブルズでプレーし、今季再加入を果たした寒竹隼人選手に話を聞くと、「チームとして16連勝より、宮古で負けないことのプライオリティー(優先順位)が高かった。連勝記録より優先する試合があるチームは他にない。そこに岩手ビッグブルズが存在する意味がある」と語った。

  ビッグブルズにとって、宮古での試合は重い意味を持つ。東日本大震災の年に誕生したチームであり、復興祈念の思いを込め毎年、宮古市での試合を開催。チーム結成初年度は、開幕8連敗を喫するなど苦しい状況の中、ホーム初勝利を飾ったのも宮古。そこから宮古不敗神話が始まった。「1年目から子どもが多く来てくれて、魂を見せなければと思っていた」と振り返る寒竹選手。

  今シーズンの開幕前には宮古市田老で合宿を行い、選手、スタッフが被災地の現状などを視察。岩手のために戦うという思いを全員で共有していた。その宮古でリーグ新記録を達成し、チーム、ブースターが心から喜びを分かち合った。

  ビッグブルズは12月7、8日の試合にも勝利し、連勝を18に伸ばしている。寒竹選手は「記録は素晴らしいことで、このメンバーで刻めたことは素晴らしいと思う。行けるところまで記録を伸ばしたい。12月はタフなゲームが続く。その中で、自信なのか、挫折なのか、課題なのか、それ以外なのか、何かをつかめるよう挑戦したい」と目標である王座奪取へ、さらに上を見据えていた。


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