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19日に開所する地域交流パレスいちご館
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地域交流パレス「いちご館」(運営・社会福祉法人いちご会、水本林理事長)は19日、矢巾町又兵エ新田地内に開館する。児童発達支援や生活介護、高齢者の活動拠点、学童クラブなど多機能を有する「共生型福祉施設」として、県内で初めて整備された。お年寄りや障害者、地域の子どもたちが施設を利用しながら互いに交流を深め、地域を巻き込んだ新しい福祉の価値を創出する。
同館の機能は▽放課後等デイサービスセンター(児童発達支援)▽学童クラブ▽生活介護センター▽高齢者自ら教室「いちご創設クラブ」―など6事業。同デイサービスは幼児から児童生徒に至るまでの障害児が利用できる。遊びや学習などの個別支援のほか、集団活動や療育指導も行う。
介護センターは一般の介護施設と同様に入浴や食事の介助のほか、創作活動や生産活動の機会の提供を実施。学童クラブは子どもの家の機能を有する。
自ら教室は地域のお年寄りが集まる場。手芸や絵画、料理などの趣味に関する講座を参加者に主催、企画してもらい実施する。高齢者の豊富な知識や経験を施設利用者や住民に伝え、行事を通した交流の機会とする。
同法人の舘澤邦男理事は「各事業を一緒にやった方がさまざまなメリットがある。みんなが関われる場所があることで地域の絆が深まる」。区分ごとに部屋があるほか、互いに触れ合える地域交流室も設けた。
同施設整備事業は国の助成を活用し、総事業費は約6500万円。平屋で延べ床面積は347平方b。
舘澤理事は「これからの介護は、地域の人たちとともに行う必要がある。障害がある利用者、子ども、高齢者と、この施設を通じて良いサービスを提供していければ」と話している。
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