盛岡タイムス Web News 2014年  12月  19日 (金)

       

■  「市民議会」へ議員が始動 ワークショップで企画案 全員協議会で活発に論議


     
  「市民議会」のアイディアを出し合う滝沢市議会議員  
 
「市民議会」のアイディアを出し合う滝沢市議会議員
 

 議会改革に取り組む滝沢市議会(黒沢明夫議長、定数20)は「市民議会」の企画に着手した。行政主導ではなく、住民が主体的にまちづくりに参加していくことが当たり前となった昨今。議会の存在意義が問われつつある中で、同市議会は「開かれた議会」「市民とともに歩む議会」「行動する議会」を掲げ、改革に励んでいる。今年1月施行の滝沢市議会基本条例には、市民議会の開催が盛り込まれた。市勢発展には市民の声が不可欠。既存の「新成人議会」の枠を外した市民議会は、市民の議会参加だけでなく、政策提言の足掛かりにもなりそうだ。

  12日の議員全員協議会の中でワークショップを開き、議員19人が参加。会派や政党を超えて3チームに分かれ、企画案を練った。緊張感のある本会議とは打って変わって和やかな雰囲気。どのような「市民議員」から提言を得たいか―。ブレーンストーミングで意見を出し合った。

  このうち「干支(えと)議会」、「中学生議会」、「小学生議会」が企画書の立案段階に昇格。12歳から80〜90代までの同じ干支生まれを対象にした干支議会は、「議会は世代を超えて」というサブタイトルがついたほか、開催目的や時期、テーマなども肉付けされていった。

  同日練り上がった三つの企画案は議会運営委員会に提案され、実現性を協議していく。

  進行役を務めた議会運営委員会の佐藤澄子委員長は「今まで企画を立てる場所は議運だったが、議運だけで話し合うよりも、みんなの意見が飛び交う中で決まった方がいいと思った。そこでワークショップの手法を取り入れた」と話す。

  かつて市民との懇談会をワークショップ形式で開いた経験はあるが、全協では初の試み。佐藤委員長は「ワークショップは声を聞いてまとめる勉強にもなり、自由討議にもつながる。これからの議員は住民と対面して意見を聞くだけでなく、いろんな手法を身に付ける必要があるのでは」と考える。

  市民議会の土台となる新成人議会は、議会の改革や活性化のために2010年から始まった。議場を舞台に、「新成人議員」はそれぞれの目線で滝沢の未来を提言。議員はいつもと反対の当局側の席に座り、新成人議員の生の声を真摯(しんし)に受け止めてきた。

  黒沢議長は「市民議会は市民の声を聞く一つの場。新成人議会から一歩前進した形でぜひ実現させたい。議会基本条例の施行から1年がたとうとしているが、今後も議会改革を進めていきたい」と話し、意欲を見せる。


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