盛岡タイムス Web News 2014年  12月  23日 (火)

       

■ 盛岡市議会 緊急事態は時選ばず 会議中を想定し避難訓練 作成マニュアルで確認


     
  議場での緊急事態を想定して行われた盛岡市議会の避難訓練  
  議場での緊急事態を想定して行われた盛岡市議会の避難訓練  

 盛岡市議会は議会開催中に地震などの緊急事態が発生した場合における傍聴者、議員、職員の避難手順などを確認するため、緊急事態発生時避難訓練を初めて実施した。傍聴者を含めた定例会出席者約50人が参加。22日の12月定例会本会議閉会後、東日本大震災津波の際の経験を基に議会運営委員会を中心として作成してきたマニュアルを活用して避難経路や職員の誘導などの手順を確認した。

  同市議会は震災の発生した2011年3月11日、常任委員会の最中で、最終的には委員長判断で暫時休憩をとった。こうした経験を基に、今年9月30日に盛岡市議会災害時における対応の指針である盛岡市議会災害対策会議設置要綱を策定。緊急事態が発生した際のマニュアルを平時から作成しておくことでスムーズな避難につなげることとした。

  同日の訓練では、定例会開会中の大規模な地震の発生を想定。議会事務局長の訓練開始の宣言を受け、地震を知らせる警報が鳴り、議長が暫時休憩を宣言した。議場内の危険箇所を事務局担当職員が確認し、3カ所ある議場の出入り口に執行部、議員、傍聴者を誘導した。その後、1階の避難場所に集合し、事務局から議長に避難状況が報告された。安全の確認後、避難指示の解除が宣言され、会議を再開した。

  訓練後、金沢陽介議長は「東日本大震災以降、豪雨、台風、林野火災など、繰り返される自然災害の猛威と教訓を踏まえ、災害発生時に県都としての自覚と統一性をもって的確に行動するため、議会運営委員会で協議を重ねてきた。今後の訓練に生かし、不測の事態の際に冷静に対応できるようにしたい」と話した。

  細田敬一危機管理統括監は「係員の指示がどれくらい徹底されているか、議席の配置や退出口の位置関係からどの順序で行動すればいいか、動線があれでいいか、所要時間がどれくらい掛かるかなど、やってみなければ分からない。当局と議会が一体となって緊張感を持って災害対応することにもなり、他の議会でもあまり例がないという意味では非常にきょうの訓練はメッセージ性もあったのでは」と講評した。



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