盛岡タイムス Web News 2014年  12月  28日 (日)

       

■ ひのき舞台に黄金の祈り 地域伝統芸能まつり(来年2月・NHKホール)に出演 紫波町 山屋田植踊(国重要無形文化財)

     
  2月の地域伝統芸能まつりに向け、リハーサルに励む出演者ら  
  2月の地域伝統芸能まつりに向け、リハーサルに励む出演者ら
 


  紫波町の国指定重要無形民俗文化財、山屋田植踊(平舘良孝保存会長)が来年2月21、22日、東京都渋谷区のNHKホールで開かれる第15回地域伝統芸能まつり(同実行委など主催)に初参加する。全国の伝統・古典芸能の保存団体が一堂に会する伝統文化の祭典で、県内からは8団体目の出演となる。奥州藤原氏の時代からの伝承とされている、同町赤沢地区の伝統芸能。農家の1年を表す田植えの舞で全国の舞台を華やかに染め上げる。

  1981年に国指定となった山屋田植踊は、奥州藤原氏の全盛期、里人により踊られていた田楽などがルーツ。春の田植え、さなぶりから秋の稲刈りまで、1年の稲作作業や関連した行事を多彩な踊りで表現している

  田植踊は県北、県中部、県南で異なる特徴を持つ。中部にあたる山屋は同町赤沢地区内の地名。女装し、鮮やかな着物と花笠を身にまとった男性(早乙女)が踊る「笠振り」が最大の見どころ。児童らがかわいらしく舞う「仲踊」も魅力だ。

  約2カ月後に本番を控えた26日夜、同町高水寺の町古館公民館でリハーサルが行われた。出演する保存会の約20人が、同イベントの演出を担当するNHKプロモーションの演出家から指導を受けた。本番さながらの緊張感で、立ち位置や動き方などを確認。大舞台をイメージし、踊り方にも熱が入った。

  地域芸能伝統まつりは、各地の伝統に対し国民の理解を深め、保存活用や地域活性化につなげようと開催している。本県からは過去に盛岡さんさ踊り(盛岡市)、鬼剣舞(北上市)など7保存団体が出演している。毎年、観客は3千人超の満席となる。第15回のテーマは「咲う(わらう)」。歴史や地域性に触れながら、全国から集まる伝統芸能の華やかな舞で笑顔の大輪を咲かせる。

  早乙女の一人、福田純也さん(25)は中学1年から活動している。「祖父の代から田植踊に携わっている。手作業でやる田植えの忙しさを踊りで、きれいに表現できるよう、精いっぱい頑張りたい。伝統芸能は後継者不足が言われているが、自分自身が田植踊を続けることで伝承して行ければと思う」と力を込めた。

  平舘会長は「2、3年ぶりだと思うが、久しぶりに大舞台で披露できる。激しい踊りをする早乙女の舞を中心に、県中部の田植踊の魅力を伝えたい」と話していた。


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