盛岡タイムス Web News 2014年  12月  29日 (月)

       

■ 〈幸遊記〉207 照井顕 心の通う歌謡の数々


  釜石オリジナル歌謡同好会(長柴政義会長)が25日に「ホテル・シーガリアマリン」に、同市内四つの仮設住宅に住む、東日本大震災の被災者120人をバスで無料招待しての記念講演と年忘れ歌謡コンサートに、僕も来賓として招かれ夫婦で行ってきた。

  被災者たちに、震災復旧復興事業の進行状況について話をした野田武則釜石市長。三陸鉄道の全線開通とJR山田線の三鉄編入について語った望月正彦三鉄社長。中心市街地の復旧復興について住民側から、みなとかまいし地区会議の高橋松一議長の意見的なお話。2部では、釜石オリジナル歌謡同好会からオリジナル曲でデビューした人や、持ち歌にしている歌手たち、梅原初夫 / マッシュ / 吉田守 / 瀬戸小太郎 / 佐々木智明 / 小松清一 / 井上るみ子さんらが次々とステージに登場し、自慢の喉で4半世紀にもおよぶ創作歌謡の一端を、会場を埋めた200人に披露。それは“地産地翔”の夢と希望と安らぎのために大切な「心の復興支援」の実施なのでした。

  特にも吉田守の「橋野川残照」(藤原清明・作詞 / 大橋博・作曲)。佐々木智明の「さらば高炉よ」(ながしば・まさよし・作詞 / 坂野のぼる・作曲)。井上るみ子の「おんな北海流れ節」(飛鳥井芳朗・作詞 / 坂野のぼる・作曲)は、心に染みました。三陸釜石・自然と歴史と文化の伝承を掲げ、それこそわが国初の鉄づくりを行った釜石の「橋野高炉跡」を世界遺産に!と「夢高炉」曲で登録への応援を市民レベルでする熱さ。

  釜石!で、すぐ思い浮かぶのは、1972年にあんべ光俊らが結成した「飛行船」の「しょうよう歌」や「遠野物語」。それに民謡から歌謡歌手になった佳川ヨコ(本名・佐々木ヨコ)が故・水原弘と競った「君こそわが命」や「銀座のマリア」だ。間もなく大みそか、第65回NHK紅白歌合戦である。今年雫石町民栄誉賞を受賞した福田こうへいは2回目の出場。岩手出身者としては、及川三千代「愛と死のかたみ」(1962)、千昌夫「星影のワルツ」(1968)、藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」(1970)、新沼謙治「嫁に来ないか」(1976)の出場に次ぐ5人目の福田こうへい「南部蝉しぐれ」(2013)。余談だが福田も及川も民謡の出身者であり「雫石音頭」は及川三千代の吹き込み(1970)だった。  (カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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