盛岡タイムス Web News 2015年  2月  8日 (日)

       

■  紫波町の名誉町民 巽聖歌が生誕110年 今年は記念の童謡まつり(11日)に 町内にも作詞の校歌が数多く


     
  本番に向け、朗読の練習をする日詰小の児童ら(7日、紫波町の権三ほーる)  
  本番に向け、朗読の練習をする日詰小の児童ら(7日、紫波町の権三ほーる)
 

 紫波町の名誉町民で児童文学家、歌人の巽聖歌(1905〜73)は今年で生誕110周年を迎える。童謡「たきび」「水口(みなくち)」をはじめとした優れた作品を世に送り出したほか、全国各地の学校で校歌の制作を手掛けた。誕生日の2月12日前後には毎年、日詰地区先人顕彰会(内城弘隆会長)主催の童謡まつりを開催しており、今年は110周年記念として11日に行われる。

  同会では聖歌の顕彰活動として童謡まつりのほか、4月24日の命日に合わせ碑前祭を開催している。同町桜町下川原の紫波総合運動公園内には、今年で生誕130周年を迎える北原白秋(1885〜42)に絶賛され、師事するきっかけとなった「水口」を記した碑が建てられており、聖歌の愛好家らが集まる。

  今年の童謡まつりでは、巽聖歌作詞の校歌が残る町立紫波一中「文化よ興れ」、同日詰小「日はのぼる」の紹介を行い、参加者らで歌う。巽聖歌の校歌について「全国で300校近くに依頼され、作詞したのではないか」と話す内城会長。多くの学校から校歌の制作を依頼された背景に、聖歌が戦後教育に尽力したことがある。戦後、聖歌は日本作文の会の常任委員となり、文学者として全国各地で学校教育に携わる教員の教育を行った。

  全国の教師から信頼を得た聖歌に、多くの校歌作詞の依頼があった。町内には町立赤石小を含む3校の校歌も戦後に作詞されたものであり、聖歌の平和への願い、戦後を生きる児童生徒たちの成長への期待が表れている。東根山や早池峰山などの自然風景、勉学に励み心身を鍛える子どもたちの姿を歌っている。

  内城会長は「節目の年を迎えた。聖歌はこの日詰の地で生まれ育ったので、詞には紫波の風景が描かれている。聖歌の童謡、歌の良さを改めて知ってもらえれば」と話している。

  童謡まつりは同町紫波中央駅前2丁目のオガールプラザで開催。午後1時開場、同1時半開演。たきび斉唱に始まり、日詰小児童と紫波一中生徒の詩の朗読、町内団体の合唱なども行われる。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします