盛岡タイムス Web News 2015年  2月  10日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉44 滝沢市 滝沢NT内 高齢化の波に若い力も 雪かき支援隊 自治会員や中学生が活動 (戸塚航祐)


     
  力を合わせて横断歩道脇の雪をかき出す雪かき支援隊  
  力を合わせて横断歩道脇の雪をかき出す雪かき支援隊
 

 滝沢市鵜飼の滝沢ニュータウン自治会(遠藤信雄会長)と鵜飼商工振興会(中島恒夫会長)が共同で取り組む雪かき支援隊は、2011年から始まり今年で5年目を迎えた。かつての新興住宅地にも高齢化の波が押し寄せたが、地域住民の絆は高齢化も雪も吹き飛ばす強さとなっている。

  支援隊は高齢者や体が不自由な住民にとって負担となっている雪かきを地域で支えようと鵜飼商工振興会、滝沢ニュータウン自治会、滝沢南中滝沢ニュータウン地区PTAが連携して結成。以来5年にわたり自治会員や滝沢南中などから毎回約20人が参加している。

  滝沢ニュータウンは同市のほぼ中央メーンストリートに位置し向新田、狐洞、笹森の大部分を含む。盛岡市に隣接し約30年前に新興団地として整備された経緯を持つ。市民の多くが同市に買い物や通勤通学をするなど盛岡のベッドタウンとして発展を続けてきたが、近年高齢化が進んでいる。

  支援隊が重点的に雪かきをするのは足腰の弱くなった高齢者、小さな子どもに危険な凍った道と交差点脇に積まれた雪。遠藤会長は「交差点や十字路に雪が積もっていると、自動車の運転席の目線ではいつもより前に出ないといけない。積んだ雪の陰から子どもが出てブレーキを踏んでも滑れば間に合わない。だから交差点中心にやっている」と地域の安全を考える結成からの軸がぶれない。

  2月1日は急きょ出動となった。15年1月は大雪がほとんどなかったが、1月31日に大雪が積もった。突然の大雪でいつも市役所から借りている軽ダンプなどは出せなかったが、鵜飼商工振興会の会員が軽トラ3台を出し人間の力で対応。雪の降る午前9時半に同市鵜飼向新田のJA新いわてから始め1時間余り雪をかいた。

  遠藤会長は「子どもたちが雪道を歩いて転んでしまわないようにすることがメーン。いつもは重機を出したりするが、重機が出せなくとも人の力があればできる」とコミュニティーの力で雪を撃退する。

  同校1年の高橋明莉さんと関有未さんは初めて参加。高齢者と一緒に作業し「家でも雪かきを手伝う。おじいちゃんたちはパワフルだった」と元気な高齢者に感嘆。同3年の鎌田一颯さんは高校入試を控えているが参加した。「特に特別なことと思っていない。参加者が少ないときも多いので、若い人が頑張るようにしたい。高校生になっても続けていきたい」と話した。
  (戸塚航祐)


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