盛岡タイムス Web News 2015年  2月  20日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉238 草野悟 郡山で偶然出会ったコラム


     
   
     

 幼少のころ育ったところに福島県郡山市があります。幼稚園から小学校4年まで過ごしました。東京へ出張の時に、時々郡山に立ち寄ります。目的は蕎麦(そば)です。その蕎麦店に置いてあるのが「街こおりやま」という月刊タウン誌です。蕎麦店の名前は隆仙坊。蕎麦を待つ間の楽しみが「街こおりやま」です。

  その中のコラムの一つにすっかり夢中になっています。元国鉄機関士の方が寄稿しています。内容は大好きな蒸気機関車のことが中心です。機関助士時代の苦労話には、思わずほほ笑んでしまいました。楽しい自筆のイラストも描かれています。毎月このコラムを読むのが蕎麦よりも楽しみになってしまいました。蕎麦はもちろん最高に美味です。会津地方の棒タラの煮込みとそばがき、盛り蕎麦、思い出してもヨダレが滴り落ちます。

  でも今回は、食べ物の話ではなく、このコラムの作家「渡辺成典」さんのことです。素晴らしい記憶力と、その当時の背景が脳裏に見事に浮かんでくる軽妙で修飾のない素敵な文章。どんな方だろうと想像しながら、つい何度も読み直します。コラムの題は「汽笛一声、成典の呟き」です。あまりの感動で、ついお手紙を出してしまいました。そうしましたら、間をおかずにお返事が来ました。もう仰天です。おはがきには、とても貴重なSL切手20円が3種貼ってありました。鉄道ファンならずとも脳天がしびれました。ご丁重なお言葉も添えられ、裏面には自筆のコラムと同じイラストがありました。

  電子メールとは異なり、優しい文字からお人柄が想像できます。即刻、額に入れて居間に飾りました。文面には三陸鉄道のことも書いてありました。また「郡山に立ち寄るときはお電話ください」とありました。まだお会いしていないのに一気に親しみが湧いてきました。めったに投稿などしたことがない私ですが、初めての投稿に「あっぱれ」と自分を褒めています。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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