盛岡タイムス Web News 2015年  2月  21日 (土)

       

■ 新設の滝沢中央小 開校さらに2年延期 資材高騰が計画に影響 鵜飼、滝沢両校の教室難いかに 「見通しの甘さ」指摘も


     
  造成工事が進む滝沢中央小の建設地  
  造成工事が進む滝沢中央小の建設地
 

 滝沢市室小路および大久保地内に2017年4月新設予定の滝沢中央小について、同市は資材高騰などを理由に開校を2年延期する方針であることが分かった。同校は鵜飼小、滝沢小の児童数増を受けて新設されるが、今回の延期で開校は早くても19年4月以降になるとみられる。住民からは延期期間中の児童数の教育環境確保への不安や市の財政的な見通しの甘さを指摘する声も出ている。市は23日に市議会に対して延期の方針を説明する予定。

  同市は当初、16年4月の開校を予定していたが、東日本大震災津波の関係で土地利用の見直し協議に時間が掛かることから12年に1年延期を決定しており、今回は2度目の延期となる。市教委は「調整中で、現時点ではコメントできない」と話す。

  同校の想定通学区域は国分、元村南、室小路の各自治会と元村中央自治会の一部で、通学区域内の児童は全学年が開校時に移籍する予定。市教委によると14年5月現在の児童数は、鵜飼小が953人28学級、滝沢小が883人26学級。当初開校を予定していた17年4月時点の推計では、鵜飼小が945人28学級、滝沢小が933人29学級と見込まれ、滝沢中央小の新設で分離した場合は、鵜飼小674人21学級、滝沢小753人24学級、滝沢中央小471人16学級になる予定だった。

  鵜飼小、滝沢小については、児童数の増加に伴う教室数の不足のため、現在は多目的ルームや会議室などの普通教室への転用、教室の増築で対応している。鵜飼小、滝沢小学区の児童数は18年にピークを迎え、同年4月の推計では、1904人まで増加するとみられる。両校の児童数が過大になっているため、新設小整備の必要性は変わらないが、ピーク時に滝沢中央小が整備されていない可能性もある。地元の関係者からは「1年延長し、さらに2年延ばすとなると今から4年後になる。学校の整備は絶対に優先してやるべき」との意見も出ている。

  14年3月に完了した基本設計、造成設計では、同校は鉄筋コンクリート2階建てで、普通教室18学級、特別教室、図書室、多目的教室などを整備。従来のスケジュールでは15年7月〜16年12月に建設工事を実施し、15年4月〜17年3月に開校準備、17年4月の開校を予定していた。

  総事業費については、約36億円が見込まれていた。一部の住民からは「資材高騰で10億円ちょっと上回りそうだと聞く。資材の高騰は予想できたはずで、いつの時点で延期を決定したのか」「市長選で建設の着実な推進を約束しており、公約に対する責任の問題も出てくる」と市の財政見通しの甘さや柳村典秀市長の責任を問う声も出ている。
 


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