盛岡タイムス Web News 2015年  2月  24日 (火)

       

■  中央小の開設 延期は最大2年 滝沢市が市議会に説明 価格高騰と補助金乖離


 滝沢市は23日、新設予定の滝沢中央小について最大2年延期することを市議会議員全員協議会で説明した。資材価格の高騰が最大の延期理由。2015年度一般会計予算案には同校新設計画の予算は盛り込まれない。地域には3月3日と5日の午後6時半から、同市公民館大ホールで説明会を行う予定。小学校、地区自治会に要請し各家庭への周知を進めている。説明に対し、議員の中から厳しい発言が出た。

  同市教委は、今後6年間の学級数と児童数の推移を示した。鵜飼小はこれまで通り特別教室などを割り当てることで対応可能。プレハブなどを建設する予定はないと話す。滝沢小は1教室足りなくなるが、鵜飼小と同様に特別教室を割り当てて対応すると説明する。

  集まった議員から詳しい説明を求める声が殺到した。工藤勝則氏(一新会)は延期が決定した時期について、2月会議の一般質問の通告締め切り前に公表してほしかったと憤る。「締め切り前に出ていれば議論ができた。違う場できちんと賛否を問う議論をしたい」と語気を強めた。

  高橋盛佳氏(新志会)は「複合施設の予算変更のときは相談と受け止めていた。今回は趣旨が分からない。決めたことの説明を理解してほしいと言われても、理解しなかったらどうするのか。賛否を問う場を改めて持てないのか。今回は当初予算に載せないということか、先送りなのかはっきりしてほしい」とただした。

  柳村典秀市長は「今回の説明は当初予算に載せられないというお願い。一般会計で5億円のギャップがあり何らかの財源確保が必要になる。国の補助金は価格高騰に対して金額が乖離(かいり)している。補助金の増額をお願いしていかなければならない。予算措置のめどが付けば補正予算を付けてでも工事を進めたい。延期は最大で2年と考えている。状況から考えて2年以上は無理とも考えている」と説明した。

  これに対し高橋氏は「苦しい立場は分かるが、市長の公約にもあったのに(工事を)進めないのは怠慢ではないかという市民の声もある。当局の責任の示し方を伺いたい」と追及。柳村市長は「できるだけ早く進めることが公約を果たす責任の取り方と考える。来月早々にも国に現状を訴えるなどしていく」と述べた。

  武田哲氏(しののめ会)は「一番苦労するのは子どもたち。これまでワークショップを行ってきた子どもたちのビジョンを崩してしまう。児童だけではなく、子どもを持つ家庭全体に影響を与える。子どもが一番苦しむのだから、議員も一緒に国に(訴えに)行ってもよいと考える」と述べた。

  柳村市長は「ある人を通じて効果的なルートを相談している。これから何回も足を運んで早期着工に結び付ける動きになると思う。議長が同行する機会があるかもしれない。できるだけ早くという思いでいる」と説明した。

  新設校整備の概算事業費(5カ年)は14年当初は全体33億6083万3千円、単独費で4億3885万4千円。15年当初になると、同43億6218万4千円、同9億4158万5千円で、同10億135万1千円増、同5億273万1千円増と大幅に上昇した。工事費合計は14年当初で24億7958万1千円、15年当初は34億8767万円と40・65%の上昇。10億808万9千円の増加となる。



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