盛岡タイムス Web News 2015年  2月  28日 (土)

       

■ 今年の高総文祭 東京公演ポスターに採用 「希望」テーマに 小瀧美和さん(盛岡四高2年)最優秀賞作 成瀬さんと山津田さんも優良賞


 

     
  高文祭東京公演ポスター最優秀賞の小瀧さん(中央)、優良賞の成瀬さん(左)、山津田さん  
  高文祭東京公演ポスター最優秀賞の小瀧さん(中央)、優良賞の成瀬さん(左)、山津田さん
 

 第26回全国高校総合文化祭優秀校東京公演ポスター募集の審査結果が発表された。12都府県17校から100点の応募があり、盛岡四高美術部の小瀧美和さん(2年)が最優秀賞に輝いた。小瀧さんの作品は今年の同公演のポスターに採用される。同校からは13人が出品し、成瀬優美さん(3年)と山津田美登莉さん(2年)が優良賞を受けた。

  優秀校東京公演は、全国高総文祭のうち「日本音楽」「演劇」「郷土芸能」の3部門から選ばれた優秀団体(各部門4校)が毎年8月最終土日に東京都の国立劇場で行う公演。ポスターデザインは毎年高校生などを対象に公募され、同校生徒の最優秀賞受賞は2年連続5回目という。

  公式のテーマはないが、同校では「希望」をテーマに掲げてデザインを考案した。小瀧さんの作品は、中央に希望のかたまりを表す赤い鳥、上部には「未来を見る」ことをイメージした少女らしい目を描く。つややかな花々や奥行きある明るい空で表現を広げ、下部には国立劇場から着想した和柄や鈴を配置した。小瀧さんは「鳥や花を前面に出せるよう、右上と左下の色を暗くした」と制作を振り返る。
  前年度の県高文祭ポスターコンクールで優秀賞(2位相当)を受けて以来の受賞。「(選ばれたときは)立っていられなくて、泣くかと思った」と喜びを語る。

  小瀧さんの作品は来年度の東京公演ポスターとなり、全国の関係機関や学校などに配布、掲示される。「実感は湧かないが、全国の人が私の絵を見てくれるのはうれしい。少しでも心に残るものがあれば」と小瀧さん。「先生に色の塗り方が独特と言われていて、今回それが評価された形。これからも、その塗り方で攻めていきたい」と意欲を語った。

  成瀬さんは今回、3回目の出品で初入賞。「全国的な入賞は初めて。ずっと成績を残したかったので、すごくうれしかった」と振り返る。作品では希望を思わせる光を右上に置き、少女の後ろ姿、東京公演をイメージした楽器や番傘などを丁寧に描き込んだ。成瀬さんは4月に岩手大教育学部芸術文化課程への進学が決まっている。「これからは絵だけでなく幅広い分野が学べる。いろいろな美術に関わってみたい」と目を輝かせた。

  山津田さんの作品は、キツネの面を被った横顔と夜空に浮かぶ二重の月が印象的。「ほの暗さで夜の妖しさを表現し、月と対比することで希望を表した」と話す。写実的に描く金魚には、悲しげな中にも明るい心を持とうという気持ちを込めているという。闇の中で光を求める心の動きが感じられる。「リアルに描く部分とデザイン風の模様の部分を描き分け、ポスターらしい表現ができた」と語り、2回目の挑戦で初入賞を果たした。

  同校では6年前から同公演のポスターを出品している。美術部顧問の佐藤純教諭は「先輩の思いを受け継いで続いているが、伝統は守るものではなく新しく作るもの。ここ数年は互いに批評しながら高め合う姿勢ができ、結果につながっている」と生徒らをたたえた。


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