盛岡タイムス Web News 2015年  2月  28日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 泉山圭 岩洞湖の氷上ワカサギ釣り


 

 最近、最高気温が氷点下になる日も減り、日増しに春めいてきた。一方、まだまだ冬の装いの場所が盛岡市内にある。本州一寒い場所として知られる同市玉山区薮川の岩洞湖だ。今年は1月19日に解禁した氷上ワカサギ釣りで、週末ごとににぎわう。

  ここ数年、取材担当を任され、解禁日は氷上で過ごすことが多い。毎年、待ちわびた大勢の釣り客が訪れ、薄暗い湖面は明かりのともったテントで埋まる。一般的に釣りというと、家族を家に置いて自分だけが楽しむイメージが強いが、ワカサギ釣りは親子連れ、女性も多いのが特徴で、テントからもにぎやかな声が漏れる。

  今年取材させてもらったのは、10歳と6歳の兄弟を連れた家族。なかなかワカサギは釣れなかったが、おにぎりを食べたり、たまに動く竿(さお)先に歓声を上げたりと楽しそう。ワカサギ釣りは、魚を釣ることだけでなく、テントの中で家族や仲間と会話や食事をすること自体がレジャーになる。

  私が初めて岩洞湖の氷上ワカサギ釣りを体験したのは、親に連れていってもらった小学生の時。当時はテントもなく、かじかむ手をポケットに入れながら釣りをした記憶がある。3年ほど前に、テントやドリルをそろえ、ワカサギ釣りを本格的に始めた。もっぱら一人での釣行だが、ドーム船を含め、シーズン中10回ほど出掛ける。ワカサギの引きは、決して他の釣りのように強くはないが、小さなあたりにうまく合わせ、氷上の穴からワカサギの姿が見えた瞬間は引き以上の魅力がある。

  岩洞湖周辺は、薮川そばなど釣りのついでに名物を食べられる場所も多い。昨年5月にオープンした薮川地区農村交流センターの農家レストラン「ばっちゃん亭」もその一つ。オープン時に取材をさせてもらったが、名物のそばのほか、季節の山菜やキノコを使った炊き込みごはん、同地区で採れた行者ニンニクを使ったギョーザなどのメニューを提供。料理を作る地域のおばちゃんたちの笑顔も寒さを忘れさせる温かさだ。


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