盛岡タイムス Web News 2015年  3月  2日 (月)

       

■  別れと巣立ちの時 松本選手(盛大附→福岡SBH)も笑顔 県内多くの高校で卒業式


     
  野球部の仲間とともに卒業を喜ぶ松本君(中ほど)  
 
野球部の仲間とともに卒業を喜ぶ松本君(中ほど)
 

 県内の多くの高校で1日、卒業式が行われた。盛岡市厨川の盛岡大学附属高(赤坂昌吉校長、生徒473人)でも卒業式が行われ、3年生162人が母校に別れを告げた。同校野球部の甲子園初勝利に大きく貢献し、プロ野球の福岡ソフトバンクホークスからドラフト1位指名を受け入団した松本裕樹君(18)=投手、右投げ左打ち=も、球団の寮のある福岡県から前日に盛岡入りし式に出席。晴れの日にも持ち前のクールな表情で式に臨んだが、式後は球友≠ニ笑顔で交わった。

  式では、担任から卒業生が一人ひとりの名前を読み上げられ、赤坂校長から卒業証書を受け取った。学校に貢献した生徒に対する表彰も行われ、野球部前主将の前川剛大君が理事長表彰を、松本君も功労賞を受賞した。

  式や最後のホームルームが終わった後、松本君は野球部の仲間や後輩と合流。記念写真の撮影などを行い、ともに戦った仲間と最後の時を過ごした。松本君は「学校生活最後の日に、仲間といろいろな話をすることができて良かった。最後の夏、県大会で優勝したことが一番の思い出」と高校生活を振り返る。「岩手は、仲間やライバルの存在もあり、自分の野球人生の中で一番成長できた場所。岩手での3年間で成長できた。そのことをホークスでも忘れず成長の糧としたい」と語った。

  「キャンプでは体幹トレーニングなど、技術面以外の練習がほとんどだった。プロの練習にもついていけるようになった」と手応え。不安視された右ひじの故障も回復が進み、現在は40bほどのキャッチボールで痛みを感じることはないという。今後はキャッチボールの距離を伸ばし、経過を見ながらブルペン入りを目指す。

  「今シーズンはけがを治すのが一番。工藤(公康)監督からも、『焦らずじっくり、けどやれることはしっかりやろう』と言ってもらえた。今はやれることを増やしていきたい」と目標を設定。「将来的にはチームのエースを目指す」と改めて宣言した。

  同校野球部の関口清治監督は「今回卒業する子たちは、成績を残したこともあり思い入れは強い。野球以外にも思い出はある。強く、たくましく生きてほしい」と話す。昨年12月以来の再会という松本君に対しては「体つきも大きくなり、顔つきも落ち着いている。伊東昂大(2009年度卒)の時とは違った印象。ドラフト1位らしく、落ち着きがある。幸い、ホークスのチーム状態もいいので、松本は焦らないでいいと思う。テレビで見られるのを楽しみにしている」と活躍を願う。

  松本君の母、末江さん(42)も、地元の神奈川県から駆け付けた。「福岡での入寮の時と比べると、顔つきがシャープになった印象。プロでも、焦らずに頑張ってほしい」と息子の晴れ舞台を見つめていた。

  赤坂校長は式で卒業生に対し「3年間の道のりを、卒業という節目まで来た。おめでとうございます。盛附での3年間に自信を持ち、次のステージでも頑張ってください。後輩の目標となる生き方を期待します」と式辞を述べた。

  松本君は同日中に福岡に戻り、2日からチーム練習に合流する予定。
 


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