盛岡タイムス Web News 2015年  3月  3日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉47盛岡市 新庄地区内 門付けに感謝、繁栄祈願 さんさ踊り花垣会 60年ぶり「たあたる舞」


     
  扇子を振るい「たあたる舞」の稽古に励む踊り手たち  
 
扇子を振るい「たあたる舞」の稽古に励む踊り手たち
 

 盛岡市新庄地区の新庄さんさ踊り花垣会(梅村正美会長)は2012年から、60年ぶりにさんさ踊りのお礼舞「たあたる舞」を復活させている。地域で唯一となった踊り手・浅沼志津さんから受け継ぎ、小中学生らを含む地元住民によって伝承されている。

  「ハァこらこらこら、よいとこさっさー」。太鼓の音と力強い歌声の中、閉じた扇子を持った踊り手たちがそろう。やがて全員同時に扇子を開き、歌に合わせて回したり、全身で大きな動きを表現したり。優美で躍動的な舞は、神楽の趣きも感じさせる。昭和20年代ころまでさんさ踊りで家々を門付けして回った際、踊りの祝儀に対する感謝を示す踊りであった。歌詞には祝儀を贈った家の繁栄を祈る思いが込められている。

  花垣会は新庄、東新庄1丁目、東新庄2丁目の3町内会の絆を深め地元のさんさ踊りを発展させようと、06年に結成された。以来、かつて踊られた演目を徐々に復活させながら活動している。そんな中「たあたる舞」の復活にも取り組み、新庄観音や住吉神社への奉納や老人施設の慰問などで披露している。

  参加する佐藤侑海さん(10)は「さんさは活発な踊りで、たあたる舞はしなやか。手首を柔らかく動かさないと」と奥深さを語る。梅村佳明君(同)は「扇子を回すところが難しい。60年前の踊りを復活させたのはすごい」と話す。加藤叶愛さん(同)は「みんなで踊って成功するのは楽しい」と笑顔を見せた。

  梅村会長(72)は「地元の踊りに興味を持ってもらえるのはありがたいこと。踊りを通して、ここをふるさととして大事にしてもらえたら」と話している。
  (相原礼以奈)


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