盛岡タイムス Web News 2015年  3月  12日 (木)

       

■  東日本大震災4年 教訓は歳月を超えて 盛岡市など各地で追悼式典 発災の2時46分に祈り


     
  公会堂の震災4周年行事で黙とうする参列者たち  
 
公会堂の震災4周年行事で黙とうする参列者たち
 

 3月11日午後2時46分、各地で東日本大震災津波の犠牲者を追悼する祈りがささげられた。発災から丸4年。県内では4672人の尊い命が失われ、1129人が行方不明のままだ。助かった命もまた、厳しい現実に直面しながら、それぞれ復興の荒波の中を前に進んでいる。4年前と同じように冷え込んだ同日、津波に奪われたそれぞれの命に思いをはせながら、県民が震災から5年目へ改めて心を一つにする機会となった。

  同日は野田村が会場の県と同村合同追悼式があり、約530人が参列した。そのほか各地で追悼行事が営まれた。県内外から多数の参列があった。

  盛岡市中心部では盛岡広域首長懇談会(会長・谷藤裕明盛岡市長、構成8市町)の4周年行事「復興への誓い」が行われた。県公会堂では追悼式典があり、広域8市町職員と議員、同広域に勤務する県職員や地元県議、市民ら約450人が参列した。

  東京・国立劇場で行われた国主催追悼式典が中継された。天皇、皇后両陛下ご出席のもと、午後2時46分に1分間の黙とうがささげられた。安倍総理が式辞、陛下がおことばを述べられた。

  谷藤市長は追悼のことばで「本格的な復興はまさにこれから。皆さんが復興の歩みをさらに実感でき、私たちの愛する三陸の地が一日も早く住みよい魅力ある地域となるのを願ってやまない。これからも被災された方、沿岸被災地の思いを受け止め、心を一つにしながら惜しむことなく復興に専心する。経験や教訓を改めて心に刻み、未来へ語り継いでいく。犠牲になった方の冥福を祈り、遺族にお悔やみ申し上げる」と述べた。

  会場には内陸に一時避難中の沿岸出身者や若者らの姿もあった。式典の最中には涙をすする音も漏れた。

  千葉県佐倉市から訪れた石川一治さん(47)と由香さん(39)は悪天候の中、同日本県入りして式典に参列。12日には田野畑村を訪れ、観光する予定。昨年3月11日は宮古市・浄土ケ浜で震災丸3年を迎え、犠牲者を追悼。今年は式典に参列しようと、インターネットで行事を調べた。

  由香さんは「盛岡に知り合いがいる。被害はなかったが、震災前も訪れていた浄土ケ浜(宮古市)は大きな被害があり、人ごとではないと昨年から3月11日に岩手を訪れている。皆さんは津波や原発事故など大変な思いをしている。何かできないか考えて、岩手に足を運んで、買い物したり泊まったりして楽しむことを通じて協力したいと思っている」と話していた。


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