盛岡タイムス Web News 2015年  3月  13日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉241 草野悟 「笑顔をつなぐ、ずっと…」


     
   
     

 2月17日の8時06分と13時46分の2回、沿岸を強烈な揺れの地震が襲い、けたたましい津波警報のサイレンが鳴り響きました。「また思い出してしまった」と血の気の失せたご老人がいました。幸い大きな被害はなかったものの、間もなく4年の節目を迎えるにあたって、「忘れるなよ」という天の声のようでした。

  震災から4年。いろいろな言葉が飛び交いました。素直に取れる人、取れない人、それも震災が残したものです。

  「命を守れ」「絆」「てんでんこ」「がんばろう」「負けるな」「寄り添って」「ともだち」「一歩一歩」「少しずつ前へ」「花は咲く」「決して忘れない」「希望」「夢」「復興に命を懸ける」「セシウム」「ベクレル」「被ばく」「風評」「震災関連死」「戻りたい、戻れない」まだまだあります。

  「命を守れ・絆」の合言葉で、見たこともない大規模な高台造成、かさ上げ、スーパー防潮堤、高速道路、新品の大型ダンプ、…人間の力はすごいものです。この先どんな街並みができてくるのでしょうか。気が付いたら「人がいない」ということにならないことを願うばかりです。巨額の復興予算は不可欠です。でも、もう一つ反対の方向にある「心の復興」はどうしたら、つくられるのでしょうか。巨大なベルトコンベアでも無理なような気がします。

  三陸鉄道は、JR山田線の一部を引き受け、総延長160`という日本で一番長いローカル線となります。順調に行くとは限りません。いつまでも人気は続きません。三鉄職員は、死にもの狂いとなり、住民の方々に「真に必要とされる鉄道」になることが使命です。三鉄社員の目の色が変わってきました。三陸鉄道のスローガン「笑顔をつなぐ、ずっと…」は5年目に入りました。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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