盛岡タイムス Web News 2015年  3月  17日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉49 盛岡市 本宮地区 生徒たちから感謝のエール 交通指導員の川畑さん 通学路見守り38年(佐々木貴大)


     
  長年にわたり大宮中の通学路の安全を守り続けてきた川畑さん  
  長年にわたり大宮中の通学路の安全を守り続けてきた川畑さん
 

 盛岡市本宮鬼柳に住む川畑出さん(72)は、1977(昭和52)年に、市交通指導員を拝命。以来、自宅そばの市立大宮中(樋下照男校長)の通学路に立ち、生徒たちの通学路を守り続けた。同校では川畑さんは学校になくてはならない存在として、10月に行われる創立50周年記念式典で感謝状を贈呈する。

  川畑さんは主に、担当する地区にある本宮小や大宮中の通学路において、危険と思われる場所で安全指導を重ねてきた。「今までこの地域で長く活動をしてきたが、交通状況や車の流れが大きく変わる中、大宮中の生徒が関係する大きな事故がないのは幸いだと思っている」と話す。

  15年ほど前からは大宮中の正門前の丁字路で活動するようになった。同校で年度初めに行う交通安全教室では「交通事故は、加害者にも、被害者にもなってはいけない」と訴え続けてきた。

  長年の活動の結果、親子2代にわたって川畑さんの交通指導を受けた卒業生とその子どももいるという。

  樋下校長は「長きにわたり子どもたちを見守っていただき、感謝したい。私たちではできない面での支援でもあり、ただ頭の下がる思い。今後も健康に留意していただければ」と話していた。越場悠太郎君(2年)も「いつもおはようと元気にあいさつしてくれる。気に掛けてくれて感謝している」と感謝した。

  毎年、入学式と卒業式の日は必ず街頭指導に出る。「入学式の日は、元気に3年間を過ごせるように願う。そして卒業式の日は、3年間頑張ってきた生徒が元気に旅立つのを見ると、感無量というか、何ともいえない気持ちになる」と目じりを下げる。

  卒業式直前の3日には学校に招待され、生徒から感謝の言葉と花束、エールを受けた。「長く務めてきたが、こういった形で感謝を伝えられたのは初めて。やってきてよかったと心から思った」と語る。

  交通指導員の定年は74歳。「最後まで気を抜かず、きちっとした思いを続け、何事もなく務め上げたい」と話していた。
(佐々木貴大)


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