盛岡タイムス Web News 2015年  3月  19日 (木)

       

■  盛岡で2年連続上昇 2015年地価公示 大通2丁目(商業地)で横ばい 復興事業が全域に波及


 県は2015年の地価公示を19日付官報に公告した。それによると、地価は県内全体で下落が続いており、住宅地は平均変動率マイナス0・9%で14年連続、商業地は同2・2%で22年連続してそれぞれ下落。一方、下落幅は住宅地で4年連続、商業地で5年連続縮小。特に盛岡市とその近郊の住宅地では2年連続して上昇地点があり、横ばい地点も増えた。沿岸部でも住宅・商業地で前年に続き上昇したが、復興事業の進ちょくに伴い上昇幅は縮小している。

  地価は県内25市町村の標準地181地点を調査。内訳は住宅地125、商業地53、工業地3地点。1平方b当たり平均価格は1月1日現在、住宅地が3万2200円(前年と同じ)、商業地が6万8700円(前年比900円減)、工業地が1万6900円(同比800円減)。

  ■住宅地

  上昇は22地点で14年と同じ、横ばいが38地点で20地点増え、構成比は合計48%。下降は65地点で19地点減り、同比52%。上昇地点の内訳は沿岸部13、盛岡市7、同市近隣の滝沢市、紫波町の各1地点。

  上昇率上位は10位の紫波町平沢字松田地内の2・8%を除き、沿岸4市が9地点を占める。上昇率が最も大きかったのは、陸前高田市高田町字鳴石地内で、変動率9・4%(14年7・4%)。前回8位から浮上。移転需要に加え、三陸縦貫自動車道インターチェンジ開設や市役所周辺の公共施設整備など利便性の向上により、上昇が継続したため。

  盛岡市は全42地点のうち上昇7、横ばい23、下降12地点。変動率は市全体でマイナス0・1%、14年の同0・9%より上昇した。合併前の旧市は変動率ゼロ、旧玉山村に限るとマイナス2・7%だった。

  景況感の好転に加え、長年の地価下落による値ごろ感などから不動産取得意欲が向上。住宅地の7割強が上昇か横ばい。横ばいが大幅に増え、長年の下落の下げ止まり基調が顕著になった。

  価格水準上位10地点に変動はない。うち9地点が盛岡市。最高値は引き続き盛岡市加賀野1地内の7万9700円だった。

  ■商業地

  全53地点のうち上昇はいずれも沿岸3地点で前年比1減、横ばい19地点で15増。構成比は合わせると41・5%。下落は31地点で14減、構成比58・5%。上昇幅が最大なのは14年に引き続き大船渡市盛町字木町地内の4万5千円で、変動率3・4%(14年9・6%)。

  下落幅が最大だったのは、昨年同様に奥州市水沢区中町1地内ほかで5万800円、変動率マイナス8・8%(14年同10・6%)。周辺へのホテル進出など新規投資により下落幅は縮小したが、中心商業地の空洞化などで下落が継続した。

  価格水準高位10地点は14年度同様、盛岡市が独占。順位の変動もなかった。最高値は同市大通2地内の「ツルハドラッグ」29万4千円で、変動率ゼロ(14年マイナス2・0%)で横ばいだった。

  ■沿岸、全国

  沿岸9市町村25地点の住宅地は13地点で14年に続き上昇。平均変動率2・0%で、14年2・7%より上昇幅が縮小。大槌町を除く5市町で上昇が継続。震災による住宅などの全半壊件数が少なく被災者の移転需要のない久慈、岩泉で引き続き下落した。

  商業地は6市町8地点で、うち3地点が上昇。平均変動率は前年0・6%からマイナス0・3%に下落。大船渡、釜石、山田で上昇が継続し、土地取引に落ち着きがみられる。久慈、岩泉は下落が継続している。

  全国では住宅地の下落幅が縮小、商業地は7年ぶりに横ばいへ。三大都市圏の平均は住宅・商業地で上昇が継続。地方圏の平均は住宅・商業地で下落幅が縮小した。東北は宮城県が全用途で上昇が継続、商業地は上昇幅が拡大。福島県は住宅・商業地で上昇地点が大幅増。住宅地は上昇幅が拡大、商業地は下落から上昇に転換した。


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