盛岡タイムス Web News 2015年  3月  20日 (金)

       

■  盛岡市・旧県営つなぎスイミング解体へ 新年度着手 国体利用と景観に配慮


 県は、盛岡市繋字除キ地内の県有施設の旧「つなぎスイミングセンター」について2015年度、施設建物の取り壊しを行う。15年度一般会計当初予算案に費用として1億5100万円を計上。16年の希望郷いわて国体の競技・練習会場が隣接しており、全国から選手や関係者が訪れるのを前に景観に配慮。更地にして、必要に応じて臨時駐車場として活用されるなど利便性向上が図られる。

  県県土整備部都市計画課によると、予算が成立すれば、4月以降に取り壊しに伴う設計業務を委託。その結果を踏まえ、工事が発注される。年度内に取り壊しを完了させる見通しで、16年10月の国体開催に間に合わせる考え。費用は国補助のない県単独で捻出される。

  一帯は県立御所湖広域公園で、県道をはさんだ北側には14年4月にオープンした、市が無償で借り受けて整備した「つなぎ多目的運動場」がある。漕艇場もある。運動場は国体サッカー競技の練習会場として6日間利用される。漕艇場ではカヌーのスプリント競技が行われる。

  取り壊しは敷地面積約2・3fのうち東側の管理棟やトイレを残してウオータースライダーや造波プール、幼児プールなどが解体、撤去される。東側には現在も砂利敷きの駐車場があるが、更地化されれば、大型バスなどの駐車スペースをさらに確保できる。

  旧センターは1985(昭和60)年に供用開始された。近隣の雫石町にけんじワールドや県営屋内温水プールが整備され、利用者が減少。施設の老朽化へ対応するにも費用負担が膨らむことから、2003年度の利用を最後に04年度から休止されていた。

  取り壊しにも処分制限期間満了前だと県単独費で行わなければならない状況が続いた。期間前なら国補助金の返還も必要だった。

  これについて繋出身の高橋但馬県議(民主党)が14年10月の県議会で「多くの国体関係者が集まる場所へ、廃墟と化した施設があるのはいかがなものか」などと処分について対応を求めていた。

  県ではこれらを踏まえ、ウオータースライダーの制限期間が14年度で満了になるのを機に、取り壊しの実施を決断。新たな補助事業を活用した取り壊しも可能だが、跡地活用が固まっておらず、国体開催に間に合わないため、県単独費で取り壊しに着手する。地元などからは、もう一面コートの整備を求める声も出ている。

  横山俊夫都市計画課総括課長は「昨年利用者のアンケート調査を実施した。環境変化や地域の意見もあり、跡地がどうあるべきかは15年度は難しいが、恒久的な利用へ今後の検討課題」と話している。


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