盛岡タイムス Web News 2015年  3月  24日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉50 紫波町二日町  アコーディオン流れる古里 及川剛さん 歌声喫茶の青春に帰る(山下浩平)


     
  アコーディオンを演奏する及川剛さん  
  アコーディオンを演奏する及川剛さん  

 頭にバンダナを巻き、古い相棒であるアコーディオンを弾く紫波町民といえば、二日町の及川剛さん(79)だ。社会科教諭だった及川さんは、在職時代から教員同士のレクリエーションなどで音楽に親しみ、退職後に本格的な活動を始めた。町内の地区公民館や自治会に招待され演奏する中で、音楽の楽しさを地域で共有している。

  「弾くよりも歌う方が好き。実力が伴わないので、上手な人がいれば、すぐにでも代わりたい」と話す及川さんだが、味のある演奏はすぐに、歌い手たちの心を躍らせる。町赤石公民館では月2回、懐かしの歌声教室で参加者と合唱を楽しむほか、自治会単位で行われる高齢者同士の交流会に招かれるなど、地域を問わず活動している。

  宮古市に住んでいたころ、歌声喫茶で演奏をしていたという。その頃に買ったのが、今も愛用しているアコーディオン。今から50年ほど前の出来事という。

  及川さんは「月給が2万円の時代で、無理な金額だったが購入した。ところどころ壊れているが、修理しながら、ずっと使い続けている」と話す。 

  同公民館の教室には、たくさんの地域住民が集まる。「めだかの学校」や「朧月夜」、「夕焼け小焼け」など、歌うのは昔懐かしい曲が多い。参加者らは、アコーディオンの風情ある音色に歌声を乗せ、生き生きとした表情で音楽を響かせている。

  「毎日でもやってもらいたいと言っていただいている。歌うのが好きなので、まわりの人と音楽の楽しさ、(歌を)口ずさむ楽しさを共有できればと、いつも思っている」と活動への思いを語る。

  及川さんは「欲張りはしない。歌いたい、音を出してほしいという人がいれば、伺って演奏させてもらえれば。皆さんと音楽を楽しめれば、どんな活動の形でもいい」と話していた。
(山下浩平)
 


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