盛岡タイムス Web News 2015年  3月  28日 (土)

       

■ 志波城古代公園 待望のガイダンス施設 あすオープン 竪穴建物を3棟復元


     
  志波城古代公園内に復元整備された竪穴建物  
  志波城古代公園内に復元整備された竪穴建物
 
     
  29日にオープンする志波城古代公園案内所の展示室  
  29日にオープンする志波城古代公園案内所の展示室
 

 国指定史跡志波城跡を復元整備した盛岡市上鹿妻の志波城古代公園に29日、史跡ガイダンス施設「志波城古代公園案内所」と復元竪穴建物がオープンする。年間約1万6千人が訪れる同公園。案内所の完成で展示を通じて志波城の歴史を学ぶとともに、園内散策の拠点として市内外からのさらなる誘客促進が期待される。オープンを前に報道関係者向けの説明会・内覧会が行われ、案内所と竪穴建物の概要が公開された。

  案内所は、展示室、ガイダンスルーム、屋外体験コーナー、ホール、事務室、トイレなどを備える。史跡指定地外の市有地に木造平屋建て、延べ面積363・36平方bで整備。建設関係費は約1億4400万円。指定管理者の志波城跡愛護協会のスタッフ2人以上が常駐して対応する。

  展示室には、志波城のあらましや歴史、人々の暮らしや調査と復元整備が分かるパネル4枚のほか、鉄製品や土器、砥石などの出土遺物などを展示。外郭西辺外大溝跡土層断面のはぎ取りでは、幾層もの土層から志波城が河川に近く、たびたび洪水の被害を受けていたことなどを伺い知ることができる。しわまろくんが主人公の昔の暮らしを知るアニメ、志波城物語と題した歴史ドキュメンタリーの映像が見られる。

  ガイダンスルームは団体客の対応やミニ講座、体験学習会など多目的に使える。大きな窓からは、外郭南辺を一望できる構造となっている。入り口ホールの床には志波城の全景が分かる図、テラスの床には竪穴建物の実測図も描かれ、視覚的に志波城を理解できる仕組みになっている。

  志波城跡の特徴の一つで、当時城内に1200〜2千棟が配置されていたとされる竪穴建物も復元。城内の遺構から寄棟型、室型の2棟に加え、構造がよく分かるように寄棟型の骨組み1棟も整備した。再現されたかまどの位置や季節風などを考慮した出入り口の配置などから、当時の人々の生活の知恵も分かる。復元整備に当たっては、木の皮むきや小屋組みの結束、かやぶきなど4回の体験会を開催し、市民にも参加してもらった。オープン後は、土器やむしろの製作体験、かまどを使った調理体験なども予定される。

  盛岡市教委歴史文化課の今野公顕文化財主査は「竪穴建物や案内所は全国的な古代史のヒーローである坂上田村麻呂が来た最北端の地であること、1200年前の平安時代の北東北の歴史が一層分かり、親しみ、触れてもらえるような施設。大いに使ってもらい、歴史を面白いと思ってもらえれば。市民はもちろん、観光客の皆さんにもぜひ来場してほしい」と呼び掛けた。

  29日は午後1時半から案内所をオープン。同1時45分からアトラクションの実施や復元竪穴建物の公開を開始する。同日はオープンを記念して、同3時から市遺跡の学び館で近畿大学の鈴木拓也教授による「志波城とその時代」と題した歴史講演会も開催される。入場無料、事前申し込み不要。
 
 


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