盛岡タイムス Web News 2015年  4月  7日 (火)

       

■  生活困窮脱却へ支援を 滝沢でフードドライブ 周知を兼ねて16日まで集中期間 市社協が提供受け付け


     
   集まり始めたレトルト食品や瓶詰、缶詰などを前にした同社協の佐藤さん、晴山雄太さん、柳田さん(左から)  
   集まり始めたレトルト食品や瓶詰、缶詰などを前にした同社協の佐藤さん、晴山雄太さん、柳田さん(左から)  

 滝沢市社会福祉協議会(佐藤光保会長)は6日からフードドライブの受け付けを開始した。同市で初めての試み。16日まで同市老人福祉センターにだいだい色の旗を出し、受け取り窓口を開設している。フードドライブは、印字ミスや入れ物の破損などの理由で流通しなかった食品を、フードバンクなどを通じて地域の生活困窮者や児童・障害児施設などに無償提供する活動。今回寄贈された食料は、2014年10月に発足した盛岡市のNPO法人フードバンク岩手に集められる。必要に応じて同社協から、ホームレス状態になった人や収入はあるが生活が苦しい家庭などに食料品を渡す。

  初日の同日だけでも瓶詰など善意の提供があった。寄贈を呼び掛けている食料品は、賞味期限明記の1カ月以上期間のあるもの。未開封で常温保存が可能なことも条件となっている。特に缶詰・瓶詰やレトルト食品といった「おかず類」、みそやしょうゆなどの調味料が喜ばれるという。アルコール類や自家製品は受け付けていないので注意を。

  同社協の佐藤隆治主査は「市民に困窮者への取り組みが行われていることを知ってもらいたい。以前から生活保護を受けるまでのつなぎとして、生活が苦しい人に食料を届けていた。生活保護の受給ができてもすぐにもらえるわけではない。生活困窮者は高齢者だけではなく、30代や40代の人なども多い」と話す。佐藤さんは実際に30代の人に食料を届けるなどの支援をし、現在は就労し自立しているという。

  生活困窮者自立支援法が1日施行され、同市役所にも窓口が設置された。同支援法に該当する人はまだいないが、生活保護を求めるなど相談に訪れる人は少なからずいると生活福祉課ではみる。

  佐藤さんは「食料提供は当然として、大きな目的は生活の更生と改善。生活保護を受けている場合、生活指導員が自立のための支援をしてくれる。例えば職安での付き添いや生活の悩みの相談ができる。生活が苦しいが保護を受けることができない人は、相談することすらできない。市でも窓口を設置しているが、どん底の生活で人と会うことすらできない人もいる。私たちが食料を持って行き相談することで、生活が改善するきっかけになれば」と訴える。

  佐藤さんが現在も相談を続けている母子家庭では、中3と小5と保育園児を育てながら働いている。収入はあるが、額が少なく生活が苦しいという。同社協の柳田好宏さんは「大人は多少おなかが空いても我慢できるが、子どもに我慢させるのはつらい。食事が満足にできないと、それ以外のことを考える余裕もなくなる。特に育ち盛りでは」と言葉を詰まらせた。

  同社協で16日以降も随時寄贈を受け付ける。佐藤さんは「自治会や商工会などにも寄贈を呼び掛けていきたい。スーパーなど企業にも呼び掛けていきたいが、賞味期限ぎりぎりまで見切り品として売るケースも多い。諦めずに何か方法を探したい」と前向きに取り組む姿勢だ。

  土日を除く午前9時から午後4時まで。大口の寄付などが可能な場合は同社協(電話684―1110、ファクス684―1121)か、フードバンク岩手(電話ファクス684―3545)へ。


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