盛岡タイムス Web News 2015年  4月  10日 (金)

       

■  分子開発に新拠点計画 コラボMIU入居企業 盛南に初の用地取得 いおう化学研究所(盛岡市)


     
  いおう化学研究所が取得した盛岡南新都市産業等用地の区画1  
  いおう化学研究所が取得した盛岡南新都市産業等用地の区画
 

 盛岡市上田の市産学官連携研究センター(コラボMIU、岩手大工学部内)に入居する岩手大学発のベンチャー企業、いおう化学研究所(森邦夫社長)は9日、コラボMIUで関係者らに事業用地の取得報告を含む新拠点計画を発表した。コラボMIUの入居が事業展開に伴い貸し工場やオフィスへ入居した前例はあるが、独自に用地を取得するのは初めて。森社長は「20年後には世界で最も裕福で、規律に富み、融和な地域社会の構築に盛岡をいざなえるよう、科学技術という道具を使い目標を実現していきたい」と語った。

  いおう化学研究所は2007年の設立時から、コラボMIUに入居。機能性化合物群の開発や新規製造方法、用途技術の開発に加え、開発事業展開に伴う研修や啓もう活動を主な業務とする。近年では分子接着技術を用いて、異なる材質の接着や組み立て、樹脂をはじめとする各種素材の金属めっき加工などの研究開発にも取り組んでいる。

  15年2月には、盛岡市北飯岡1丁目の盛岡南新都市産業等用地の区画、約2500平方bを取得した。同年中には、研究用分子接合剤や表面機能同一化剤の製造ができるプレハブ施設と実験用設備を導入する。5年後には本社・研究棟の建設と機能の移行を予定している。

     
  いおう化学研究所の研究内容について語る森社長  
 
いおう化学研究所の研究内容について語る森社長
 


  森社長は「ものづくりの原点は接合技術、『もの』と『もの』を繋ぐ技術にあり、接合技術なくして製品は製造できない。計画は今後も収益状態を勘案しながら実行していくが、将来は研究員50余名、売り上げ50億円を目指す」と宣言した。

  計画の発表会に出席した谷藤裕明盛岡市長は「市としても、雇用の拡大などの面で大きな期待を寄せる。どんどん事業を拡大し、盛岡から世界へ向けて事業を展開してほしい」とあいさつした。岩手大の岩渕明学長は「岩手大からベンチャー企業がどんどん出て、成長してほしい。そのために応援をしたい。いおう化学研究所が発展することで、岩手から世界への発信モデルとなるだろう」と語った。

  盛岡市によると、07年に整備をおこなった盛岡南新都市産業等用地について、企業による取得は4件目という。


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