盛岡タイムス Web News 2015年  4月  11日 (土)

       

■ 本の力で交流と活性化 まつぞの夕市で「ほんの大盛堂」開設 大森不二夫さん(60)盛岡タイムス元記者


     
  「松園には高齢者や県外在住の出身者も多い。交流の場になれば」と話す大森さん  
 

「松園には高齢者や県外在住の出身者も多い。交流の場になれば」と話す大森さん

 

 昨年に引き続き12日から開催される「まつぞの夕市」(同実行委員会主催)で、大森不二夫さん(60)=盛岡市西松園=がブックサロン「ほんの大盛(おおもり)堂」を開始する。大森さんは、昨年末に盛岡タイムス社を定年退職。店名には高齢者も盛り上がって元気になるようにとの思いを込めた。首の持病のリハビリを続けながら、「青年の気持ちで取り組む新しい試み。本を通じて地域の人々と交流し、地域活性化につなげられたら」と意気込んでいる。

 夕市は臼井はり・きゅう医院(盛岡市松園2の2の10)駐車場にて、4月から11月までの第2日曜、午後3時から同6時まで開かれる。大森さんの開く「ほんの大盛堂」はその一画で古書販売や本の交換、貸本などを行う。共同通信社の書評を執筆した経験もある大森さん。これまで集めた本や知人から譲り受けた本などから毎回50〜60冊を選んで用意するという。「立ち読み、座り読みもOK。夕市ではコーヒー店やクレープ屋も出るので、ブックカフェとしても楽しんでもらえる」と幅広い利用を呼び掛ける。

  扱う本のジャンルは専門書や政治的なものなどを除く「休日にちょっと、気軽に読めるような本」。毎回設けるテーマに沿った本とそれ以外の本の両方を用意する。12日の第1回のテーマは生活に関するエッセーと定年退職としている。貸本の利用者には本の感想を書いてもらい、A4判ほどの「ほんの大盛堂通信」の発行も目指す。夕市を中心に、近隣の喫茶店や施設への出張サロンも希望に応じて開催する。

  大森さんは「仕事をしている間はほとんど地域と関わってこなかった」と振り返る。定年後に出席した中学時代の同窓生との還暦パーティーで定年後の地域デビューについて話し合ってから、地域貢献を考えるようになった。4月に入り、知人の勧めで夕市への参加を決意。本を提供してくれる協力者も現れ、12日のオープンへの準備も整ってきた。

  大森さんは今後、大盛堂店主兼シルバーライターとしての活動を目指す。「店はシルバー世代や定年前の50代くらいの人を中心に、若い人にも見に来てもらいたい。世代間交流や年齢に縛られない本との出合いがあればいい。ふらっと立ち寄って過ごせる、自分を含めた『ミニ居場所』が作れたら」と話している。問い合わせは大森さん(電話090―7934―8111)まで。
 


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