盛岡タイムス Web News 2015年  4月  11日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 便利な二輪車を安全に 編集局 佐々木貴大


 長い冬も終わり、盛岡にようやく春が訪れた。路面の雪や氷も姿を消し、通勤や通学の原動機付自転車、自転車を多く目にするようになった。細かい路地の多い市街地は、自動車と比べ原付や自転車など二輪車の方が機動力に勝る。生活に密着する足として、二輪車、特に免許の不要な自転車は欠かせない。

  ここで、原付の上で毎年のように浮かぶ疑問が一つ。「その自転車の乗り方、怖くないの?」

  自分が初めて原付を手に入れたのは大学時代。以来、原付側の目線、文化に慣れた自分にとって、自転車の交通ルール違反が気になる。左側通行は最たる例で、自分は「二輪車はルールだから車道の左側を走る」のではなく、「二輪車は怖くて車道の右側が走れない」のだ。ほかにも、急な飛び出しや安全確認をしないまま方向転換を行うなど、無謀な運転をよく目にする。つい先日は4車線の道路のちょうど真ん中を悠々と走る自転車も見かけ、目を疑った。

  道路交通法上、自転車は軽車両に分類され、罰金や懲役刑につながる違反もある。自転車事故による高額賠償の判例も存在する。何より、生身で乗る自転車は転倒が大けがにつながる。

  二輪車には風を切る感覚や次々に変わる景色、目的地に到着した時の達成感など、自動車にはない魅力がある。自分もその魅力に取りつかれた一人で、大学時代に住んでいた山形県米沢市から、さまざまな場所にツーリングに出掛けた。「喜多方ラーメンを食べよう」と早朝から南下したり、「海を見に行こう」と新潟県に行き日本海を眺めたり。

  昨年3月に購入した新車は、低燃費が自慢。冬休み明けの整備も終わり、楽しい二輪車生活が今年も開幕、と思うのだが、無謀な運転をする自転車を見るたびにうんざりとする。

  歩行者と自転車、自動車が混在する道路では、譲り合いの「マナー」が必要になる。しかしマナーは、正しい「ルール」の上で成り立つ。他人だけでなく、自分の命を守るためにも、もう一度、交通ルールとマナー、見直してみませんか。
 


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