盛岡タイムス Web News 2015年  4月  13日 (月)

       

■  国道4号渋民BP 地域も全線開通祝う 渋滞緩和や物流促進に期待


     
  テープカットで国道4号渋民バイパスの全線開通を祝う関係者  
  テープカットで国道4号渋民バイパスの全線開通を祝う関係者
 

 国道4号渋民バイパスは12日、全線開通した。開通式が盛岡市玉山区の渋民運動公園総合体育館で行われ、国交省や関係自治体、土地提供者ら約100人が出席。式後の現地セレモニーでは、テープカットやくす玉開披を行い、関係者や地域住民らが待ちわびた開通を祝った。同バイパスの全線開通により、渋滞緩和や物流の促進などの効果が期待される。同日午後2時からは一般車両の通行が始まった。

  同バイパスは1986(昭和61)年度に事業着手し、2004年度に南側の2・5`が部分開通。今回、北側の3・1`区間が開通し、玉山区渋民字大前田から同区馬場字川原に至る延長5・6`が全線開通した。

  国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所によると、04年度に部分開通したバイパスの通勤時間帯における走行速度は、現道の時速26`に対して同48`と2倍近い。今回開通区間においても同様の効果が期待され、朝夕の交通渋滞の緩和で県北部と県央部のスムーズな移動に一役買うことになる。

  迅速かつ安定した救急搬送ルートの確保においても、現在約6割が盛岡市中心部への搬送となる岩手町周辺地域からの救急搬送が、バイパスの全線開通により通常期で約2割の時間短縮となるほか、冬期間においてはさらに整備効果が高まるとみられる。

  開通式で、達増知事は「全線開通により、渋民地区の渋滞緩和や安全な交通の確保に加え、県内の物流の円滑化、観光振興、広域的な防災力の効果がより一層図られると期待している。来年は被災地で初めて、復興の象徴ともなる希望郷いわて国体・大会が開催され、全国から多くの人が岩手に来る。バイパス区間は、県央地域と県北地域の各会場や宿泊施設を結ぶ主要なルートの一つで、円滑な大会運営に寄与するものと心強く思っている」と効果に期待した。

  縄田正東北地方整備局長は「貴重な土地を提供いただいた地元地権者、工事中さまざまな協力をいただいた地元の方々に感謝したい。整備には約30年掛かったが本日開通する。幹線道路にバイパスが出来上がることで、地元の生活道路に入り込んでいる通過交通がバイパスに吸収され、地域全体の交通安全の向上にも期待している」と地元の協力に感謝した。

  現地セレモニーでは、渋民中、巻堀中の吹奏楽部、ビックサウンズ姫神が外山節をアレンジした曲で開通を祝福。関係者や国会議員らとともに、工藤駿希君(巻堀小3年)、小岩杏梨さん(好摩小5年)、伊藤向日葵さん(渋民小6年)の3人の地元児童がテープカットした。その後、沿道では開通を祝って地元住民が旗を振る中、流通や消防、農協、来賓ら車両によるパレードが行われた。

  沿道で旗を振った同区渋民の無職、玉山繁さん(76)は「途中までの開通だと旧道も大型車が多く、危なかった。今度は大型車がこちらに流れるので、流通関係も良くなるだろうし、旧道の渋滞もなくなると思う。地元から北に行くのも、信号がないので早くなる。早く通ってみたい」と全線開通を歓迎した。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします