盛岡タイムス Web News 2015年  5月  8日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉249 草野悟 お茶目で偉大なパルバースさん


     
   
     

 中央に立っている外国人の方はRoger Pulvers(ロジャー・パルバース)さん、72歳です。アメリカで生まれ、オーストラリアで作家になり、日本で大学の教授をしながら劇作家、演出家、翻訳家として数多くの執筆、作品を残しています。ロシア語にも堪能で、日本文学にも精通している「とんでもないゲスト」です。大島渚監督とは友人で、「戦場のメリークリスマス」の助監督も務めました。もちろんテレビにも多数出演しています。なによりも「宮沢賢治」が大好きで、宮沢賢治研究の第一人者でもあります。

  宮沢賢治学会イーハトーブセンター副代表理事の望月善次さんから「パルバースさんが三鉄に乗りに行くのでよろしく」と連絡がありました。お会いしてみると、写真のように実に素敵な笑顔を振りまき、日本語でウイットに富んだジョークを連発する楽しい人でした。パルバースさんの足跡を紹介するには、とてもこの紙面では足りません。宮沢賢治学会賞やテヘラン国際映画祭脚本賞はじめ、とにかく受賞歴も豊富にある方なのです。井上ひさしさんとは仲の良い友人でした。

  私の車で宮古の浄土ケ浜をご案内しました。浄土ケ浜は2回目だそうで、記憶も素晴らしく、私よりもずっと詳しく知っていました。宮古から久慈へ行くというので、三鉄美人社員が総出でお見送りしました。パルバースさん、列車から降りてきて、一緒に横断幕を持ち始めました。お茶目ですね。

  翌日、メールが来ました。「久慈はとても楽しい。駅―1グルメのお店(いわまさ)に行き、黒ソイやウニを堪能しました。こんなにおいしい三陸の味を頂けたなんて、まるで宝くじに当たったようです。だから『たから久慈』」と書いてありました。最後まで楽しませてくれたパルバースさん。またお越しください。次は三陸のアワビで一杯やりましょう。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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