盛岡タイムス Web News 2015年  5月 19日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉58 盛岡市 東緑が丘地区 住宅地に自然農法実る 農園・工房さんぽぽ アレルギーに家族経営(相原礼以奈)


     
  農園で作業する創太さん。畑には野菜や果物のほか、季節の花々も  
  農園で作業する創太さん。畑には野菜や果物のほか、季節の花々も
 

 住宅地の中とは思えない、恵み豊かな畑が広がる。農園・工房さんぽぽ(盛岡市東緑が丘3の30)は岩手山を臨む場所に畑を持ち、自然農法の野菜を生産している。

  6月から2月ころまでセット野菜の定期販売を行うほか、弁当の予約販売、梅干し作りやみそ作りなどの講習会も開催している。

  同農園は代表の熊谷まゆみさん(58)が1992年9月、仙台市から同地に引っ越してきたことをきっかけに開始。夫・照晃さん(62)の両親が専業農家であり、助言を受けながら基礎を築いてきた。

  まゆみさんは息子がアレルギー体質だったことから、医者に勧められ、農薬や化学肥料、食品添加物を使用しない食事を摂取し始めた。すると間もなく自身のアレルギー性鼻炎が完治。「人の体は食べ物でできている。食生活を改めるのは大事なこと」と実感を込める。

  同農園の自然農法は、農薬と化学肥料、動物性の肥料を使わない方法。米ぬかを発酵させたぼかし肥など植物性の肥料のみを使用し、年間約60種類の野菜と果物を育てている。農園の放射線量も測定し、作物の安全性にも気を配る。現在はまゆみさんと照晃さん、長男の創太さん(32)の3人で運営している。

  野菜などの生産と販売を通して大切にするのは、人とのつながりがあるということ。「今は食べ物を人任せにしている。店に置いておくと傷むので添加物を使う。これは流通を考えてのことで、人を大事に考えていればおかしなものは使えない」とまゆみさ
んは言う。

  「買うなら安全でおいしいものをという人は多いと思う。農業を身近に感じてほしいので、農園もゆっくり散歩してほしい」と話している。

  野菜の購入、問い合わせはさんぽぽ(電話663―4286)まで。
  (相原礼以奈)


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